更新日: 2019.08.19 その他
思わぬ出費やトラブルを避けるために。マンション購入時に確認したい4つの注意点
最新の設備を備えた、おしゃれなマンションに住んでみたいと思う人も多いのではないでしょうか? マンションを購入する際の注意点について確認していきましょう。
執筆者:宮路幸人(みやじ ゆきひと)
税理士・AFP その他宅建、マンション管理士資格保有
不動産・相続に強みがあります。会計事務所勤務が長く実務経験が豊富です。フットワ-クが軽くお客様のニーズに応えるよう日々努力しております。また離島支援活動も積極的に行っております。
マンションのメリット・デメリット
都心では、不動産購入の際にマンションを購入する方も多いですね。そもそも都心では、土地が狭く地価も高いという理由もあります。
また、駅から近い物件や、職場から近い物件は利便性が高く、オートロックマンションなどはセキュリティー面でも評価されています。また建物も強固に作られているため、震災や災害に強い等の利点もあります。
一方で、マンションを購入した場合、管理費と修繕積立金の支払いがずっと続いていくことや、大規模修繕に備え、修繕積立金が不足する場合には、値上げや一時金を徴収される場合もあります。
また基本的に何かを決めるときは、管理組合の定期総会で承認をとらなければなりませんし、多くの人が集まって住んでいるため、隣人関係のトラブルも多いのもまた事実です。では、マンションを購入する場合、どのような点に注意すればよいでしょうか?
マンション購入前に知っておきたいこと
(1)建物の管理状態はどうか
「マンションは管理を買え」という言葉があるように、マンションの管理状態は資産価値を大きく左右すると言われています。エントランスや共用部分はきれいに保たれているか、マンションのセキュリティー状態はどうか、マンションの外壁・廊下などに異常は見当たらないか、管理人・警備員は常駐しているマンションかそれとも巡回管理型か、などです。
(2)管理組合・理事会の運営状態はどうか
マンションは大勢の人が同じ建物に住むという共同生活の場所であり、マンションの所有者は基本的に管理組合の一員となります。管理組合には、代表としてマンションの維持管理をすすめる理事会があり、マンションの管理は理事会で話し合って決めていくという形になります。
そして年に一回必ず招集される管理組合の定期総会で承認を得なければなりません。購入前には管理組合・理事会はどのように組織されていか、どの管理会社に委託しているのか、収支決算は毎年発表されているかなどチェックするとよいでしょう。
(3)管理費・修繕積立金の状況について
マンションを適正に管理するためには、適正な管理費が徴収されていなければなりません。管理費が適正であるか、滞納は発生しているか、修繕積立金の状況はどのようになっているかなどは重要です。修繕積立金の現在の積み立て状況や、これまでの修繕履歴とこれからの修繕計画についても確認しておきましょう。
修繕積立金は戸数や設備などによって変わってきます。建物は築年数がたつほど老朽化が進むため、大規模修繕の金額も1回目よりは2回目、3回目の方が大きくなる傾向にあります。
(4)売却しやすい物件か
購入のときはあまり、こういうことを考えない人も多いですが、人生においては思わぬアクシデントにより、ライフプランの変更を余儀なくされる場合があります。そのときに売却しやすい物件であれば、柔軟に対応することもできます。
いざというとき売却しやすい物件かどうかは非常に重要です。立地は良い場所であるかどうか、都心部へのアクセスは良好か、保育園・学校など教育環境は整っているか、周辺環境は今後どうなるか、将来の市場価値をチェックしてみましょう。
以上、簡単ではありますが、マンション購入前の注意点について確認してみました。便利ではありますが、共同住宅という性質上、いろんな問題も発生するマンション。購入の前に十分に検討してください。
執筆者:宮路幸人
税理士・AFP その他宅建、マンション管理士資格保有