更新日: 2019.08.03 その他

孫がお盆にもらうお小遣い「お盆玉」って知ってる?平均金額はいくら?

孫がお盆にもらうお小遣い「お盆玉」って知ってる?平均金額はいくら?
8月15日前後は全国的にお盆休み。みなさんはどう過ごす予定ですか。株式会社エイチーム引越し侍(本社:愛知県名古屋市)の調査(※1)によれば、お盆休みに予定があるのは29%。
 
旅行に行ったり、実家に帰省する人も多いのではないでしょうか。今回は地域ごとのお盆の時期の違いや、お盆期間に子どもがもらうお小遣い「お盆玉」の実態について掘り下げます。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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お盆の時期は地域により異なる。東京では7月中旬、沖縄では8月下旬~9月

全国的には8月中旬がお盆休みですが、お盆の時期が地域により異なることをご存知ですか? 前述の調査によれば、地元のお盆の時期を尋ねたところ、90%が「月遅れ盆」の8月15日前後をお盆と回答しました。
 
他に、新盆(7月15日前後)が7%、旧盆(8月下旬~9月)が2%と、お盆時期が異なる地域が1割程度あることがわかりました。
 
お盆時期が新盆だと答えた人が最も多いのは関東(13%)で、特に東京に多いようです。意外に思えますが、確かに東京のスーパーでは、7月中旬にお盆グッズを販売していますし、玄関先で送り火を焚いている姿も見かけます。
 
また、沖縄では旧盆がお盆だと答えた人が58%と半数以上でした。旧盆の時期に沖縄を訪れるとお店が休業の場合もあるので、旅行を計画する際には注意しましょう。
 

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知ってる?お盆にもらうお小遣い「お盆玉」

さて、お盆休みには多くの人が帰省しますが、祖父母が孫にお小遣いをあげることが多いですよね。最近ではこれを「お盆玉」と呼んでいるそうです。初耳の人も多いのではないでしょうか?
 
「お盆玉」とは年始にあげる「お年玉」の夏バージョンで、お盆時期に子どもたちにあげるお小遣いのことを指します。
 
「お盆玉」は、江戸時代、奉公人に「お盆お小遣い」をあげる風習が根源という説が有力ですが、その「お盆玉」という名称は株式会社マルアイ(山梨県)の造語であり、2010年に商標登録もされています(特許情報プラットフォームより)。
 
三井住友カード株式会社(本社:東京都港区)が、小学生の子どもをもつ男女を対象に実施した「お盆玉に関する意識調査(※2)」を見てみると、小学生の子どもでお盆玉をもらっているのは37%でした。3人に1人以上の小学生がお盆玉をもらっていることになります。
 
最近では、郵便局などでお盆玉用ポチ袋が販売されており、「店頭に並ぶお盆玉袋を見て知った」というコメントが多く見られ、少しずつお盆玉の認知が上がっているようです。正直、余計なものが流行りだしたなと思う親も多いのではないでしょうか?
 

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お盆玉の平均金額は1万円弱。使い方を子どもに考えさせることで、お金の教育に

また、お年玉は基本現金ですが、お盆玉は現金が80%で、20%は「おもちゃ(9%)」「服(4%)」「本(3%)」「お菓子(2%)」「商品券(2%)」といった物でもらっていることがわかりました。
 
次に、お盆玉の総額はいくらかと聞くと、「1001~5000円」が47%で「5001円以上(41%)」がそれに続き、平均総額は9345円でした。同調査ではお年玉の平均が2万1960円であるのに比べると、半額以下と述べています。
 
お年玉は祖父母以外にも両親、おじ、おば等からもらうことが多いのですが、お盆玉は基本祖父母以外からはもらえないので、そのような結果になるのでしょうね。
 
また、お盆玉は、お年玉の平均金額のおよそ半額ということもあり、親ではなく子ども自身に管理させようとする傾向が見られるようです。
 
同調査では、多くの親は「お金の使い方を勉強してほしい・お金の大切さを知ってほしい」と考えており、子どもにお金の使い方を考えさせる機会にしたいようだとしています。
 
お盆玉の使い道を聞くと、親の56%は貯金してほしいと思っていますが、15%の親は好きなものを買えばいいと考えているようです。一方、子どもの65%は、ゲームやおもちゃの購入を考えているようです。
 
好きなものを買いたい子が多いのは当たり前ですが、貯金するという子も10%いました。放っておいても貯金するというしっかり者の子どももいるのですね。
 
親は、お盆玉を貯金しろとガミガミ言わず、使い方を自分で考えさせることにより、お金の大切さを知ってもらうことにしてはいかがでしょう。
 
※1:「お盆の時期や習慣」についての調査(株式会社エイチーム引越し侍)
※2:「お盆玉に関する意識調査」(三井住友カード株式会社)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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