更新日: 2019.01.08 その他

外資系会社に転職する可能性とその意義

外資系会社に転職する可能性とその意義

「外資系ってあこがれるけど英語力がないから」と線を引いている方をお見受けします。「あこがれる」ということは「外資系で働いてみたい」という気持ちがあるということ。自分の思いが何より大事です。

外資系にあこがれるのはどうしてでしょうか?本当に英語力がないと入社できないのでしょうか?この2点について取り上げてみたいと思います。
柴沼直美

Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

 

外資系のイメージと実際

 
外資系3社での就業経験がある筆者ですが、それだけですべてを知っていると書くつもりはありません。筆者の経験と周りの人の経験からお伝えできることをまとめてみると、特徴としては、報告する上司が厳格に決まっているので、上司との相性がその後の自分自身のキャリアを大きく左右するという点です。

日系企業は、グループで合議制をとって物事を決めていくので、その中での1人の上司と折り合いがイマイチでもその後のキャリアパスが大きく変わることはまずありません。それよりもむしろ、何年入社は何年目ぐらいで何人がどんなポストに昇進して、という、同期入社ということが重要です。だからスキルが高い人は、横並び評価に疑問を抱いて、外資への転職を思い立つのでしょう。

ただし、いくらスキルが高くて外資系に入社しても、入社時の面接とその後上司が変わってしまって、相性がイマイチぎくしゃくしてしまうと、なかなかその後のステップアップの途は険しくなります。その場合、スキルの高い人は別の会社への新たな転職を模索するケースが多いです。

同じ業界にある程度の期間身を置くと、会社を超えて、その人のスキルや人間性などが何となく知れ渡っていきます。なぜなら、今は自分自身が動かなくても、同僚や仲間が転職するので情報が拡散していくのです。したがってスキルの高い人は、評判が浸透して、どこからか声がかかるなど、のヘッドハンティングなども起こり得ます。

 

英語ができないと外資系は無理か?

 
この疑問は当然ですね。答えは部署によるということです。

例えば人事総務などのバックオフィスであれば、日本にいる外国人と若干のやりとりはありますが、決まったフォーマットに沿ったQ&A(例えば結婚したとか子どもができたとかで被扶養者が増える、出張に行くときの経費精算、故郷に帰る時の手続きなど)で十分乗り切ることは可能です。

一方、フロントオフィス(営業:顧客との折衝)であれば、語学力の有無は大きくステップアップの速さを左右することになります。

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