友人が「年収1000万円」の人と結婚することになりました。結婚式のご祝儀はいくら包めば“失礼”にならないでしょうか?

配信日: 2025.08.12

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友人が「年収1000万円」の人と結婚することになりました。結婚式のご祝儀はいくら包めば“失礼”にならないでしょうか?
友人の結婚式に招待されたとき、気になるのが「ご祝儀はいくら包むべきか」という点です。特に、お相手が「年収1000万円」と聞くと、「普通の相場では失礼にならない? 」と不安になる人も多いでしょう。
 
しかし、ご祝儀の金額は相手の年収ではなく、あなたと新郎新婦との関係やマナーに基づいて決めるのが基本です。この記事では、高収入の相手に対しても失礼にならないご祝儀の金額と、その理由、注意すべきマナーを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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高収入の相手でもご祝儀は変えるべき? 基本マナーを解説

ご祝儀は「披露宴の飲食代・引き出物代」と「お祝いの気持ち」を合わせた金額が目安になります。一般的に、新郎新婦の年収や経済状況によって金額を増減させる必要はありません。
 
むしろ、相場より極端に多い金額を包むと、相手が「お返し(内祝い)で困る」ケースもあります。また、ご祝儀は「奇数額」が縁起が良いとされます。奇数は割り切れない数字で、「二人の縁が割れない」ことを意味します。
 
そのため、3万円や5万円といった奇数額を選ぶのが基本マナーですが、例外として2万円や8万円など縁起の良い偶数額もあり、必ずしも偶数は避けなければならないわけではありません。10万円以上のキリの良い額も同様です。
 

友人としてのご祝儀相場は3万円が基本。その理由とは

株式会社リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、友人として出席する場合のご祝儀の平均額は3万円でした。この金額には以下の理由があります。


●披露宴の食事代・引き出物代をカバーできること
●「3万円」という奇数の切りの良い金額であるため、縁起がよく見た目もスマートであること
●年齢や立場に関係なく幅広く受け入れられる無難な額であること

特に20〜30代の友人関係では、3万円が最も無難で安心な選択肢です。やむを得ずご祝儀を減額する場合は、新郎新婦に事前に事情を伝えると良いでしょう。
 

年収1000万円の相手に包む場合の注意点と金額の判断基準

「相手が高収入だからもっと包むべきでは? 」と考える人もいますが、それは必須ではありません。ただし、次のようなケースでは金額を増やすこともあります。


●学生時代からの親友で、特別なお祝いをしたい場合
●ご祝儀以外にプレゼントを贈る予定がない場合
●自分が年上で経済的にも余裕がある場合

この場合は5万円にする人もいますが、必ず新札を用意するなどマナーを整えることが大切です。また、過去に相手の結婚式やお祝いで多めにもらった経験がある場合は、同等額を包むとバランスが取れます。
 
逆に、まだ社会人になって日が浅い、経済的に余裕がない場合は、3万円で全く失礼にはなりません。ただし、事情がある場合は事前に新郎新婦に伝えると良いでしょう。金額以上に、心を込めたメッセージや式での祝福が喜ばれます。
 

大切なのは金額よりも“お祝いの気持ち”

結論として、高収入の相手でもご祝儀は友人相場の3万円で十分です。増額はあくまで「あなたが特別にそうしたい場合」に限られます。ご祝儀は金額だけでなく、準備やマナーにも心を配ることが重要です。


●新札を用意する
●水引は「金銀または紅白の結び切り」
●名前は毛筆か筆ペンで丁寧に書く

これらの基本を守れば、相手の年収に関係なく失礼にはなりません。最後に一番大切なのは、式当日に笑顔で「おめでとう」を伝えること。それこそが、何より価値のあるお祝いになります。
 

出典

株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2023
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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