子どものために庭に「ビニールプール」を設置!“水道代”と“市営プール”、どちらが安く済む?
配信日: 2025.08.10

実際、どちらが家計にも時間にもやさしいのかは、利用頻度や人数で変わります。本記事では、ビニールプールの水道代や維持費、市営プールの料金を具体的に比較し、さらに手間や快適さも含めた“総合的にお得な選び方”を解説します。

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庭にビニールプールを設置すると水道代はいくら?
家庭用ビニールプールは、直径や深さによって必要な水の量が大きく変わります。目安は次の表1のです(上下水道込み全国平均単価0.25〜0.3円/Lで計算)。
【表1】
サイズ例 | 水量 | 水道代目安(1回分) | 2Lペットボトル換算 |
---|---|---|---|
小型(直径1.5m) | 約500L | 約125~150円 | 2Lペット×250本 |
中型(2m) | 約1500L | 約375~450円 | 2Lペット×750本 |
大型(直径3m) | 約3000L | 約750~900円 | 2L×1500本 |
※筆者作成
水は衛生面から数日に1度入れ替える家庭が多いですが、循環ポンプや塩素剤を使えば1週間ほど使いまわすこともできます。仮に週2回入れ替えた場合、大型プールで月3000円程度が目安です。
毎日すべて入れ替えると1ヶ月で2万円を超える場合もありますが、ほとんどの家庭では数千円〜1万円未満に収まるケースが多いです。
持費や手間も忘れずに計算しよう
庭プールは水道代だけでは済みません。実際に使ってみると、次のような費用や手間も発生します。
・塩素剤などの消毒用品
500〜1000円/月(家庭用の塩素消毒剤で十分対応可能です)
・電気代(循環ポンプ使用時)
小型ポンプは1ヶ月20〜60円程度、大型や複数台の使用で200〜500円ほどになる場合もあります
・備品(カバー、排水ポンプなど)
初期費用3000〜1万円ほど
さらに、設置・片付け・給排水に1〜2時間かかる場合もあります。炎天下での作業や水の管理は意外と重労働なので、「手軽に遊べる」かどうかは家庭の労力次第ともいえます。
市営プールを利用した場合の費用と特徴
市民プールは料金がとてもリーズナブルで、一般料金は500円未満、未就学児は無料です。表2でさいたま市の野外市民プールを例に料金を見てみましょう。なお、ロッカー利用時は1人1回50円が別途かかります。
【表2】
施設名 | 一般料金 | 児童生徒 | 備考 |
---|---|---|---|
大和田公園 | 440円 | 220円 | 広めのプール・流水プールあり |
原山 | 440円 | 220円 | 流水・スライダー・25mプール・幼児プールあり |
下落合 | 320円 | 100円 | コンパクトで穴場、駅近 |
三橋 | 230円 | 110円 | 小型ながら流れるプール、ファミリー向け |
※筆者作成
例えば、小学生2人+大人1人で原山や大和田公園プールを利用した場合、合計880円(ロッカー利用時は最大1030円)程度、三橋なら最大500円程度です。いずれも更衣室・監視員・売店が完備され、衛生管理や安全面は施設に任せられます。
費用と手間、楽しさで選び方は変わる
最後に、条件別のおすすめを整理します。
・少人数・短時間・高頻度で遊びたい
→庭プールがコスパ◎。回数が多いほど1回あたりの費用は割安に。
・たまに行く・広さやアトラクション重視
→市営プールがおすすめ。準備・片付けゼロで親もラク。
・衛生・安全性を優先
→ 市営プール。監視員や清掃管理があり安心。
庭プールは「いつでも遊べる自由」、市営プールは「低価格で非日常を楽しめる」のが魅力です。予算だけでなく、夏の過ごし方や家族のライフスタイルに合わせて、今年の水遊び計画を立ててみてください。きっと子どもにとって最高の夏の思い出になります。
出典
さいたま市 プール
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー