電動アシスト自転車の購入は「10万円超」…。“シェア”や“レンタル”などもありますが、どれが一番お得ですか?
配信日: 2025.08.10

シェアサイクル
・コスト
業者によって異なりますが、30分あたり約160~500円で利用できます。賠償責任保険は料金に含まれています。
メリット
短時間の利用に便利で、手軽に利用できます。また、利用した分だけ料金を支払うことができます。
デメリット
ステーションあるいはポートと呼ばれる自転車置き場を利用することになるので、利便性はその立地に左右されます。また、自転車の空き状況によっては利用できない場合があります。
レンタル
・コスト
モデルとレンタル期間により価格は変わりますが、1ヶ月あたり約7000~1万円で利用できます。料金のなかに、賠償責任保険が含まれている場合が多いです。
メリット
シェアサイクルに比べて、希望のモデルを幅広く選択できます。例えば、小さなお子さまを乗せることのできるモデルも選択できます。メンテナンスは業者が行うので、その手間がないのもメリットです。
デメリット
12ヶ月以上の長期レンタルはコストが高くなる可能性があり、購入したほうがお得になるかもしれません。
購入
・コスト
電動アシスト自転車価格帯はおおむね約10~15万円ですが、近年では10万円を下回るモデルも出てきました。耐用年数は使用状況にもよりますが、本体が7~10年、バッテリーが3~4年程度といわれています。
メリット
自分の自転車を持つことで、自由にカスタマイズができますし、長期的にはコストが安くなる可能性があります。
デメリット
メンテナンスの手間やコストが発生します。また、賠償責任保険は自ら手配する必要があります。
購入前に確認しておきたい自治体の補助金
主に子育て支援を目的として、自転車の購入費用の一部を補助する自治体があります。例えば、東京都葛飾区では、幼児2人乗せ電動アシスト自転車の購入費用の半額(上限5万円)を助成しています。このような制度を活用することで、初期費用の削減が可能です。
中古車の購入も検討してみる価値あり
オークションサイトやフリマアプリで、中古の電動アシスト自転車を購入することも可能です。これらのサイトで販売されている中古車の品質に不安がある方は、中古自転車販売店の店頭やウェブサイトで確認することをお勧めします。メーカーやモデル、自転車の状態にもよりますが、新車の半値程度での購入が可能になります。
まとめ
電動アシスト自転車は、楽に長距離を移動できるため、ライフスタイルに合わせたさまざまな利用が考えられます。
確かに、長期かつ頻繁に自転車を利用する場合は、購入が最も経済的かもしれません。しかし、購入に踏み切る前にシェアサイクルやレンタルを活用することで、電動アシスト自転車が自分のライフスタイルにどのようにフィットするのかをイメージしてみることも有効でしょう。
出典
葛飾区 子ども2人乗せ自転車等の購入費を助成します
執筆者 : 新納康介
MS&ADインターリスク総研 主席研究員、東北大学大学院国際文化研究科招聘講師、英Cardiff Business School MBA