お盆は義実家に帰省予定。家族4人の新幹線代だけで「7万円」近くかかるのがイタイ!でも滞在するなら義実家にも「2万円」ほどお金を渡した方がいい…?
配信日: 2025.08.11

そこで今回は、義実家に対するお礼の金額の相場と考え方を分かりやすく解説します。手土産の相場や選び方についても紹介しますので、安心して帰省準備ができる一助になれば幸いです。

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帰省の際、義実家に渡すお金の相場はどれくらい?
お盆や年末年始などの帰省時に義実家へ「滞在費」としてお金を渡す家庭は、少なくありません。
株式会社小学館が運営するWebメディアkufuraが実施した調査によると、実家や義実家に帰省をした際、滞在費用として実際にお金を渡した人の平均額は、1回の滞在につき2万4556円との結果が出ています。おおよそ2万円から3万円程度がひとつの目安になっていると考えられます。
一方で、「渡さない」という判断をする家庭もあります。その理由としては、「手土産で代替する」「義親に断られた」「すでに毎月送金している」など、さまざまな背景があるようです。つまり、お金を渡すかどうかは一律のルールではなく、各家庭の事情や義実家との関係性によって判断されているのが現実です。
帰省時の手土産の相場
お盆の帰省時に持参する手土産について、株式会社DIGITALIOが運営する「ECナビ比較」が2025年6月に実施した「お盆の手土産に関する悩みや選び方の意識調査」によれば、1軒あたりの平均予算は「2000円~3999円未満」が最多で、全体の36.3%を占めています。
次いで「特に予算は決めていない」(21.0%)、「2000円未満」(18.0%)と続いており、2000円~4000円前後が手土産予算の中心帯といえるでしょう。
さらに、「義実家」や「両親宅」へ帰省する際の人気手土産には、「地域限定のお菓子」や「高級感のある日持ちするお菓子」「フルーツゼリーやお取り寄せグルメ」などが多く選ばれており、味だけでなく見た目や話題性、季節感も重視されている傾向がみられます。
金額よりも「選ぶ手間や気持ち」が重視される傾向が強く、義実家への帰省では、お金だけでなく、2000円~4000円前後の気の利いたお土産を一つ丁寧に選ぶことも、スタンダードな対応といえるでしょう。
滞在時に渡す金銭の相場と考え方
前述のように、滞在費として義実家にお金を渡す場合は、2万円~3万円ほどが相場となっているようです。特に、数日間にわたり宿泊する場合や、食費・光熱費などがかかることを考えると、それ相応の金額を包むことで感謝の気持ちを伝えることができます。
ただし、お金を渡すことに対して義実家側が負担に感じる場合や、「そんな必要はないよ」と固辞される場合もあります。その場合は、金銭を無理に渡すよりも、心のこもった手土産を用意したり、家事を手伝ったりすることで感謝の気持ちを表すのがよいでしょう。
まとめ
お盆の帰省で交通費が高額になると、さらに金銭的な負担を感じるのは自然なことです。特に家族4人で新幹線代が約7万円となれば、「義実家に2万円も渡すべきか?」と悩むのは当然のことでしょう。
今回参照した調査結果をふまえると、義実家に金銭を渡す場合の目安としては2万円~3万円程度、手土産の相場は2000円~4000円程度です。この金額感を参考にしながらも、義実家との関係性や、これまでのやりとり、また義両親の性格や意向に応じて柔軟に判断することが大切です。
例えば、これまで義実家に対し、定期的な仕送りをしていたりする家庭であれば、お礼は手土産中心でも十分でしょう。一方で、久しぶりの帰省でお世話になる期間が長ければ、2万円ほどの現金を包むことで気持ちが伝わるかもしれません。
いずれにせよ、金額よりも「気持ちを込めて渡す」ことが、円満な関係を築く上での大きなポイントです。無理のない範囲で、できることから準備していくことが、安心して帰省を楽しむための第一歩になるでしょう。
出典
株式会社小学館 kufura 実家への帰省で「滞在中の費用」は渡すべき?渡す派・渡さない派、それぞれの理由も調査
株式会社DIGITALIO ECナビ比較 お盆の手土産、失敗しない選び方は?予算は?300人に聞いた帰省ギフトのポイント
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー