子どもが「1万円札」を破いてしまった!銀行に持っていったら全額引き換えてもらえましたが、同僚は「5000円しか引き換えできなかった」といいます。どういうことでしょうか?

配信日: 2025.08.08

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子どもが「1万円札」を破いてしまった!銀行に持っていったら全額引き換えてもらえましたが、同僚は「5000円しか引き換えできなかった」といいます。どういうことでしょうか?
同じように破れた1万円札なのに、全額交換できたケースと、5000円しか交換できなかったケース。そんな話を聞いたことはありませんか?
 
実は、破れた紙幣の交換には明確なルールがあり、状態によって交換される金額が大きく変わるのです。
 
本記事では、その判断基準となる「残存面積」や「破れ方の違い」、さらに交換の注意点まで、わかりやすく解説します。知らないと損をするかもしれないお金の話、ぜひチェックしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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なぜ交換額に差が出るの? 破れたお札の扱いとは

「破れたお札を銀行に持っていったら、新しいお札に交換してもらえた」これはよくあるケースです。ただ、交換された金額が「全額」の場合と「半額」しかもらえなかった場合があるのはなぜでしょうか?
 
実は、破れた紙幣の交換について法律で基準が設けられており、紙幣の「残っている面積」によって以下の3つのパターンに分かれています。


・3分の2以上が残っている場合:全額交換
・5分の2以上、3分の2未満が残っている場合:半額交換
・5分の2未満しか残っていない場合:交換不可(無効)

銀行の窓口ではこの基準に照らして、破損の状態によって交換額が決まるため、同じ「破れた1万円札」でも交換できる金額が変わるのです。たとえば、1万円札の3分の2以上が残っていれば、破れていても1万円全額を交換してもらえます。
 

破れ方や補修の仕方でも交換結果は変わる?

交換額を左右するのは単純な面積だけではありません。たとえば、お札が真っ二つに破れてしまった場合でも、破片が両方そろっていれば、貼り合わせて1枚として扱われるため、全額交換になることが多いです。
 
逆に、細かくちぎれていて、破片が一部見つからなかったり、紛失してしまったりすると、合計の面積が足りずに半額扱いになってしまいます。
 
また、破れたお札をのりやテープでしっかり貼りすぎると、かえって紙幣の確認がしにくくなり、銀行で「原型を確認できない」と判断されることもあります。クリアファイルなどで挟むか、貼る場合でも、透明なテープやセロハンテープで軽く補修する程度にとどめることが推奨されています。
 

まとめ:焦らず確認、正しく対処すれば損しません

破れたお札は、「残存面積」と「状態」によって交換額が決まります。同じ1万円札でも、片方は全額、もう片方は半額になってしまう理由はここにあります。万が一、お札が破れてしまったら、次のポイントを思い出してください。


・破片をすべて集める(できるだけ捨てずに回収)
・銀行や日本銀行の窓口に持ち込む
・補修する場合は、破損した部分を透明なテープで軽く貼り合わせる程度にとどめる

なお、郵便局では対応できませんので注意が必要です。大切なお金を守るためにも、正しい知識を持って、落ち着いて対応しましょう。
 

出典

e-Govポータル 日本銀行法施行規則 第八条
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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