「ホンダのヴェゼルが欲しい」と言ったら妻に「維持費いくら?」と返されました。年収500万円で持てるクルマなのでしょうか?
配信日: 2025.08.08

本記事では、ヴェゼルを所有した場合の年間出費を内訳で解説し、ローン返済とのバランス、さらに節約の工夫も含めてご紹介します。

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目次
ヴェゼルの年間維持費はどれくらい?
ヴェゼルはホンダの人気SUVで、ガソリン車とハイブリッド車があります。維持費は使用状況によって変わりますが、ガソリン車の場合、おおよその年間コストは以下のとおりです。
●自動車税・保険料:約7万~10万円
●ガソリン代(年間:1万km走行、燃費:15.0km/L、レギュラー:175円/Lの場合):約11万7000円
●車検・点検・消耗品交換:2年で約5万~11万円、1年で約2万5000円~5万5000円
合計すると、年間21万~27万円程度になります。さらに、月極駐車場代が必要な場合は、追加コストがかかります。たとえば、月1万円であれば年間12万円、合計35万円前後になることもあります。
なお、ハイブリッド車の方が燃費が良いため、長距離を走る方にはガソリン代の節約が期待できます。
年収500万円でヴェゼルは本当に持てる? ローンとのバランスを確認
次に気になるのが「ローンを組んでも生活に支障が出ないか?」という点です。
ヴェゼルの価格はグレードによって違いますが、メーカー公式サイトでの新車の希望小売価格は260万~380万円ほどとなっています。諸経費が5%~10%程度かかるため、購入価格は270万~420万円ほどと見込まれます。
一般的に無理のない車ローンの借入額は年収の25%~35%以下とされています。年収500万円(ボーナスなし)の場合、借入額の目安は125万~175万円となります。
たとえば、購入価格270万円のヴェゼルに対して頭金を120万円用意し、残り150万円を5年ローン(実質年率3%)で借りた場合、年間の返済額は約32万円です。これに年間の維持費35万円を足すと、合計67万円の支出となり、1ヶ月あたり約5万6000円かかります。
年収500万円(手取り月給約31万~35万円)から住宅費・生活費を差し引いた残りの中で、毎月5万6000円が捻出できるなら、「持てる」車といえるでしょう。
無理なく維持するためのポイントとは?
ヴェゼルを安心して持つには、以下のような工夫も検討してみてください。
・頭金を用意する
頭金をさらに用意できれば、ローン負担を大きく減らせます。
・資金に余裕があれば一括払いも検討する
ローンを組まなければ金利負担がなく、維持費だけに集中できるため、家計の安定につながります。
・中古車や低グレードを検討する
総額を抑えられれば、ローンも軽く済みます。
・ハイブリッド車で燃料費を抑える
長距離通勤の人には特におすすめです。ただし、ガソリン車より購入費用が高めな点に注意しましょう。
・保険の見直しや比較
年間で数万円違うこともあるので、一括見積もりなどを活用しましょう。
・車検・メンテナンス費の計画的積立
急な出費を避けるためにも、月々少しずつ積み立てることがおすすめです。
まとめ:現実的な計画で、安心してマイカーを迎えよう
ヴェゼルの年間維持費は、ガソリン代・税金・保険料・車検などを含めて21万~27万円程度です。駐車場代が必要な場合はさらにかかります。
ローンを組む場合は、借入額と毎月の返済額が家計を圧迫しないかどうかをしっかり確認しておくことが大切です。特に、頭金をしっかり用意することでローン負担を抑えられます。
また、資金に余裕がある場合は、一括購入を検討することも一つの方法です。さらに、ハイブリッド車を選んで燃料費を節約したり、保険や車検費用を見直したりと、維持費の工夫も重要なポイントです。
車の購入は大きな決断ですが、現実的な資金計画と家族との話し合いがあれば、無理なく、安心してカーライフをスタートできます。長く乗るものだからこそ、「欲しい気持ち」と「家計の安心」を両立できる選択を目指しましょう。
出典
本田技研工業株式会社 HONDA VEZEL タイプ一覧
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー