家族で花火大会へ!高速道路料金「往復1万6000円」がETC休日割引でいくら安くなる?
配信日: 2025.08.07

ETC休日割引は、土曜日、日曜日および祝日にETCを利用して高速道路を走行すると、料金が割り引かれる制度です。
そこでこの記事では、ETC休日割引の概要や適用条件について、分かりやすく解説します。

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目次
ETC休日割引とは、お出掛けをお得にする仕組み
ETC休日割引は、東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)・中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)・西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)が管理する地方の高速道路を対象に、軽自動車等や普通車に分類される車両の通行料金を30%割引する制度です。
例えば、ETC搭載の普通車の場合、東京インターから名古屋インターまでの通常の高速料金は7320円ですが、ETC休日割引を利用すれば5400円におさえられます。
花火大会や観光地へのドライブで高速料金を節約できるため、ファミリー層にはありがたい制度といえるでしょう。
ただし、対象外の道路や日程があるため注意が必要です。また、割引を受けるには、ETCカードを使用して料金所を通過しなければなりません。走行距離や利用回数の制限はなく、対象の道路を走行する限り何度でも割引が適用されます。
ETC休日割引の適用条件
ETC休日割引の適用条件を、表1にまとめました。
表1
項目 | 詳細 |
---|---|
対象日 | 土曜日・日曜日・祝日の0~24時 ※ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィークおよび年末年始などの除外日あり |
対象車種 | 軽自動車等および普通車 |
対象道路 | 地方部の高速道路および一般有料道路 ※大都市部の高速道路を含む、一部の道路・区間は対象外 |
割引率 | 30% |
出典:国土交通省「観光需要平準化等にむけた高速道路料金の取り組みについて~周遊パスの利用促進・令和7年度の休日割引適用除外日のお知らせ~」を基に筆者作成
原則として、ETC休日割引は土曜日・日曜日・祝日に利用可能ですが、ゴールデンウィークやお盆などの大型連休中は対象外となる点に注意が必要です。また、割引の対象車種は軽自動車等と普通車に限られています。
さらに、大都市部の高速道路など、割引の対象外となる区間がある点にも注意しましょう。ETC車載器とETCカードが正常に動作するかを、出発前にチェックすることも大切です。
往復1万6000円がETC休日割引でいくら安くなるか
例えば、高速道路の利用料金が片道8000円、往復1万6000円と仮定します。この金額がすべて割引対象の地方部区間で発生する場合、ETC休日割引(30%)を適用すると、以下の計算になります。
●片道料金:8000円×0.7(30%割引)=5600円
●往復料金:5600円×2=1万1200円
●割引額:1万6000円-1万1200円=4800円
往復1万6000円が4800円安くなり、支払う料金は1万1200円におさえられます。
ただし、上記はすべて割引対象となる地方部の道路を使用した場合の金額です。大都市部の高速道路などは対象外となるため、ルートを事前に確認しておきましょう。
ETC休日割引を利用すれば往復1万6000円が1万1200円に!
ETC休日割引を活用すれば、家族で花火大会に行く際の高速道路の往復料金1万6000円が、割引対象区間なら4800円安くなり、1万1200円になる可能性があります。浮いたお金で、現地の名物グルメや花火観覧席のアップグレードを楽しむのもいいでしょう。
ETCカードの有効期限や車載器の動作確認も忘れずに行い、スムーズなドライブを楽しみましょう。ただし、ゴールデンウィークやお盆、シルバーウィーク、年末年始などは割引の対象外となる場合があるため、注意が必要です。
出典
国土交通省 観光需要平準化等にむけた高速道路料金の取り組みについて~周遊パスの利用促進・令和7年度の休日割引適用除外日のお知らせ~ (p.1、4)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー