小5の子どもが友だち同士で“お祭り”に行く予定です。お小遣いはどのくらい渡すのがちょうどいいと思いますか?

配信日: 2025.08.07

この記事は約 4 分で読めます。
小5の子どもが友だち同士で“お祭り”に行く予定です。お小遣いはどのくらい渡すのがちょうどいいと思いますか?
小学校5年生くらいになると、友だち同士でお祭りに出掛ける機会が増えてきます。屋台で食べたり、くじ引きやゲームを楽しんだりと、子どもにとっては特別な体験です。しかし、親としては「お小遣いはどれくらい渡すべきか?」「使いすぎや無駄遣いしない?」と不安になることもあるでしょう。
 
そこで本記事では、他の家庭のお小遣い相場や、お祭りでの想定出費、お金の渡し方の工夫などを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

他の家庭ではどのくらい? 小5のお小遣い相場をチェック

一般的に、小学5年生の子どもに渡すお小遣いの金額は、月に1000~1500円程度が目安とされています。
 
株式会社KG情報(岡山市)が運営する「ママソレ」が実施した、「小学生~高校生の子どもを持つパパママにお小遣いに関するアンケート」(調査期間:2023年9月、有効回答数:789人)によると、小学5~6年生のお小遣いの平均金額は1653円、中央値が1000円でした。
 
また、同調査によると、小学生のお小遣いの渡し方については月額制が38.7%で最も多く、報酬制が23.1%、必要な際が33.9%と続きます。なお、高学年になると月額制で渡す割合が増えているとのことです。
 
なお、イベントや外出の際は、特別に渡すのが一般的でしょう。お祭りのように一度きりのイベントの場合、通常より少し多めに渡す家庭が多く、1000〜2000円の範囲が目安と考えられます。
 

お祭りで実際に使うお金の目安

お祭りで子どもが何にお金を使うのか、主な支出項目を挙げてみましょう。

・屋台の食べ物(たこ焼き、焼きそば、フランクフルトなど):1品400〜700円程度
 
・ジュースやかき氷などの飲み物:100〜300円程度
 
・くじ引き・射的・金魚すくいなどの遊び:1回300〜500円程度
 
・おもちゃや光るグッズなどの雑貨:500〜1000円程度

例えば、食べ物2品+ジュース+くじ引き+おもちゃ1つで合計すると、1500〜2000円ほどかかるのが一般的な相場です。
 
中には「1000円で十分」と考える家庭もあると思われますが、小5にもなると欲しいものや楽しみたいことが多い年ごろなので、予算にゆとりを持たせておくことで、子ども自身が優先順位をつける経験にもなります。
 

金額だけでなく「どう渡すか」が大切

単に「2000円渡す」といっても、子どもにとってはかなり大きな金額となるため、適切に使えるかどうか、親としては気になるところです。そこで、金額の設定だけでなく、渡すときの工夫や声かけもポイントになります。具体的には、以下のような工夫や声かけが効果的ですので、参考にしてみてください。
 
1. お小遣いは“体験の一部”として渡す
 
「このお金で、自分で選んで使っていいよ。ただしなくなったら終わりだよ」という形で渡すことで、計画的に使う力が育ちます。事前に、「何を買いたい?」「いくらぐらいかかりそう?」と一緒に考えてみるのもおすすめです。
 
2. 使い道の目安を共有しておく
 
子どもにとって、お金の使い道を“自由”にされると逆に迷うこともあります。「食べ物は1つまで」「遊びは2回まで」など、使いすぎを防ぐ目安を示しておくと安心です。
 
また、「おみやげ用に200円残しておくと喜ばれるかも」といった提案をしておくと、相手のことを考える行動にもつながります。
 
3. 使ったあとの振り返りで金銭感覚を育てる
 
お祭りから帰ってきたあと、「何に使った?」「いくら残った?」と会話することで、お金の使い方を見直す機会になります。「全部使って満足した」「使いすぎて後悔した」のどちらでも問題ありません。大事なのは、自分で考える経験です。
 

渡しすぎには注意。ルールと安心をセットに

中には、「足りないとかわいそう」などと多めに渡す家庭もありますが、渡しすぎは注意が必要です。金額が大きすぎると、子どもが「何を買ってもよい」と思ってしまい、金銭感覚が鈍る可能性もあります。
 
また、お金を多く持たせることで紛失やトラブルのリスクも高まるため、あくまで子どもの年齢や経験に合わせた金額を意識しましょう。
 
さらに、小5くらいになると友だちとの金銭感覚の差も気になり始めます。「〇〇くんは1000円だったのに、うちは……」などと比較してしまうこともあるため、「うちはこういう考え方で渡しているよ」と、家庭の方針をしっかり伝えてあげることも大切です。
 

小5のお祭りお小遣いは渡し方にも工夫をしよう

小5の子どもが友だち同士でお祭りに行く際のお小遣いは、1500〜2000円程度がひとつの目安といえるでしょう。
 
屋台や遊び、雑貨を一通り楽しむにはこの程度が妥当で、子どもにとっても「自由に使えるけれど、無駄にはできない」ちょうどよい金額です。
 
ただし、金額を決めるだけでなく、「どう使うか」を一緒に考えたり、帰宅後に振り返ったりすることで、お小遣いは“体験を通じた学び”にもなります。
 
子どもにとってのお祭りは、友だちとの交流や自主性を育てる大切な場面です。お小遣いの額はもちろん、その使い方を親子で話し合うことが、よりよい経験へとつながるのではないでしょうか。
 

出典

株式会社KG情報 ママソレ 小学生~高校生の子どもを持つパパママにお小遣いに関するアンケート
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu

【PR】子どもの教育費はいくらかかるの?かんたん30秒でシミュレーション

【PR】
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集