毎月の端末代を「2円」しか支払っていないという知人。安いのはいいと思うのですが、厳しい条件が設けられているのですよね?
配信日: 2025.08.05

しかし、安さと引き換えに、厳しい条件が課されているのではないかと考える人もいるでしょう。実際に、毎月の端末代が2円で済むケースの多くには一定の条件が課されているようです。
今回は、端末代が格安になる仕組みと、利用にあたっての注意点について解説します。

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端末代が毎月「2円」で済む仕組み
端末代の支払いが毎月2円で済む主な仕組みとして、「残価設定型プログラム」が挙げられるでしょう。
具体的には24回や36回払いなどで購入し、一定のタイミングまでに端末を返却することで残りの支払いが免除されます。決められたタイミングまでに端末を返却する代わりに安く利用でき、実質的な負担を大きくおさえられる仕組みです。
例えば、ある携帯キャリアの購入プログラムでは、定価11万6900円のスマートフォンの実質負担額が、わずか47円になります。初回の支払いは3円で、それ以降の分割支払額は毎月たった2円で済むという、低コストで最新機種を持てるようです。
端末を毎月「2円」で利用する際の4つの注意点
スマートフォンの端末代を毎月2円で利用できれば、毎月の固定費をおさえられるでしょう。一方で、以下の4点に注意が必要です。
1. 返却条件が課されていることがある
返却時に端末画面やカメラが割れていたり、傷などがあったりすると、残価設定型プログラムが利用できないことがあります。
このような場合は、端末代金の全額を払わなければいけない可能性があるため、端末は慎重に扱いましょう。
2. 端末を2年で返却しないと高額負担になる可能性がある
残価設定型プログラムでは、購入から2年での端末返却が条件の場合が多く、最終的に端末は手元に残りません。2年を超えて利用する場合は残債が免除されず、支払いが高額になる可能性があります。
端末を長く使いたい人やサブ端末として活用したい人には、不向きといえるでしょう。
3. 追加オプションや補償サービスへの加入が必要なことがある
毎月2円の支払いで端末を使用するにあたって、通信キャリアや店舗によっては、オプション契約や補償サービスの申し込みが条件となっていることもあります。
例えば、使用期間中は月額最大約2000円の補償パックサービスに加入が必要なケースが挙げられるでしょう。
オプションや補償サービス費用によって、実質的な負担が発生するケースもあるため、契約内容の詳細をよく確認しておきましょう。
4. オンラインショップに限定されていることがある
2円で利用できる端末は実店舗では入手できず、オンラインショップでのみ展開されていることがあります。そのため、利用したい場合は、各キャリアの公式オンラインショップを定期的にチェックするといいでしょう。
ただしオンラインショップは、基本的に自分で購入手続きを進めなければならないため、事前に契約の流れや必要書類などを確認しておくことをおすすめします。
2円スマホの利用には厳しい条件が課されている場合が多い
端末代が毎月2円で済むという一見お得な仕組みには、返却条件や使用期間の制限、さらには特定のプランやオプション加入など、見落としがちな条件が設けられていることがあります。
こうした仕組みを活用する際は、課されている条件を満たせるかどうかを慎重に見極めることが大切です。
魅力的な価格に惹かれて契約したものの、結果的に多額の出費になったという事態を防ぐためにも、契約前に細かい条件を確認し、2円で使用できるスマートフォンの仕組みを理解しておきましょう。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー