「子育てしやすい街ランキング1位」は“神戸市”! 保育料や医療費など実際の制度はどうなの?
配信日: 2025.08.02

本記事では、神戸市が高評価を得た背景と、実際に受けられる保育料や医療費の支援制度についてわかりやすく紹介します。

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目次
なぜ神戸市が「子育てしやすい街」1位に選ばれたのか?
2024年に日経クロスウーマンと日本経済新聞が実施した「共働き子育てしやすい街ランキング」で、神戸市は初の全国1位を獲得しました。
この調査は、保育の受け入れ状況、待機児童の有無、学童保育の環境、ICTの導入、子育て支援制度など、43項目にわたり、100点満点で評価されるものです。神戸市が高評価を得た主なポイントは以下の通りです。
●待機児童ゼロの実現
●学童保育の延長保育の拡充、一部地域で長期休業中の昼食提供を開始
●育児情報のデジタル化と「こどもっとKOBE」サイトによる情報発信
●高校生の通学定期代の補助制度
こうした多角的な取り組みにより、共働き世帯が安心して子育てできる環境が整備されていると評価されました。
神戸市の保育料制度はどうなっている? 年齢・きょうだい・所得で変わる負担
神戸市では、保育料は家庭の市民税所得割額によって段階的に設定されています。さらに、年齢やきょうだいの有無によっても負担が変わる仕組みです。
たとえば、0~2歳までの子どもは、第2子であれば保育料が半額、第3子以降は無償です(同一生計のきょうだいでカウント)。また、保育料とは別にかかる「副食費」も、条件によって免除されます。低所得世帯や、3人以上の子どもを育てる世帯では、こうした支援が大きな助けになるでしょう。
医療費の助成内容は? 入院・通院で異なる支援制度
神戸市では、子どもの医療費助成も充実しています。医療費助成の内容は以下の通りです。
●入院費:0歳~高校3年生まで自己負担ゼロ
●通院(外来)
0~2歳:無料
3歳~高校3年生:1医療機関・薬局ごとに1日最大400円、月2回まで(3回目以降は無料)
特に注目すべきは、所得制限がないという点です。すべての世帯が対象となるため、幅広い家庭が制度の恩恵を受けられます。また、負担額が少なく設定されている一方で、「本当に必要な通院」に限られるよう配慮された設計になっています。
まとめ:子育て支援が手厚い神戸市は、将来の暮らしを支える安心材料になる
神戸市は、保育料の軽減、医療費の助成、通学費の補助など、多方面から子育て世帯を支援する仕組みを整えています。制度は「誰でも使える」ことに重点を置いており、共働き世帯や多子世帯にとっても使いやすいのが特徴です。
もちろん、制度の内容は今後見直しが行われることもありますが、現時点での充実度は全国トップクラスです。神戸市を子育ての場として選ぶ価値は十分にあるといえるでしょう。
出典
株式会社 日経BP 2024年版「共働き子育てしやすい街ランキング」 総合編1位は神戸市
神戸市 保育認定を受けた子どもに係る利用者負担額(保育料)
神戸市 こども医療費助成
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー