「お盆の新幹線、高すぎ!」家族3人“東京→京都”の帰省が、日程次第で「7000円」以上お得になるって本当ですか?「行き・帰り」が安くなるスケジュールを知りたいです
配信日: 2025.08.03

さらに、指定席特急券の料金設定も通常期より運賃が高くなります。このように、お盆のような繁忙期に移動しようとすると、普段よりも交通費が余計にかかり、特に家族で帰省する場合は負担に感じるでしょう。
しかし、例えば家族3人で東京-京都間を移動する場合、移動する日程を少しずらせば7000円以上も費用を抑えられる方法があります。本記事では、お盆期間の新幹線の料金設定や、交通費を抑えるためどのくらい日程をずらせば良いのかについて解説します。

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「のぞみ」は繁忙期に全席指定席のみの運転になる
東海旅客鉄道および西日本旅客鉄道が東海道新幹線・山陽新幹線で運行している特別急行列車「のぞみ」ですが、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの帰省ラッシュがピークを迎える期間、のぞみは全席指定席運行になります。つまり、お盆の時期にのぞみを利用するとなると、必ず指定席料金となります。
2025年のお盆の場合、8月8日(金)~8月17日(日)までの10日間が全席指定席運行になります。割増料金のない通常期における東京-京都間の自由席料金と指定席料金は次の通りです。
・自由席料金:片道1人あたり1万3320円
・指定席料金:片道1人あたり1万4170円
自由席と比べて指定席は1人あたり片道850円高くなり、家族3人で利用する場合は往復で5100円の負担増となります。
新幹線は時期によって4段階の料金設定がある
東海道・山陽新幹線の指定席特急料金は、時期に応じて4段階に分かれています。基本となる「通常期」に加えて、「閑散期」「繁忙期」「最繁忙期」の4段階です。それぞれの料金は、通常期を基準にして次のように減額・増額となります。
・閑散期:通常期に対して200円引き
・繁忙期:同200円増し
・最繁忙期:同400円増し
お盆の中でも2025年8月8日(金)・8月9日(土)・8月16日(土)・8月17日(日)の4日間は最繁忙期に該当します。この時期に帰省すると仮定すると、通常期と比較して、家族3人で移動する場合は往復で2400円の割増料金が発生します。
費用を抑えて移動できる日程はいつ?
ここまで解説した通り、お盆の特定の日に新幹線で移動しようとすると、指定席かつ最繁忙期料金となり、自由席かつ通常期料金で移動するよりも費用負担が大きくなります。家族3人で東京-京都間を往復する場合の違いを改めてまとめると次の通りです。
・指定席と自由席の料金差:5100円
・最繁忙期と通常期の料金差:2400円
合計すると7500円の費用が余計にかかります。お盆に最も近い日付で自由席かつ通常期料金で移動できる日程は、8月6日(水)に出発し、8月18日(月)に帰ってくるパターンです。
スケジュールを調整できるのであれば検討してみてはいかがでしょうか。往復では難しくとも、行きか帰りのどちらかだけでも調整できれば、負担幅を抑えることができるでしょう。
お盆の最繁忙期を外して賢く交通費を節約しよう
お盆はのぞみが全席指定席運行になり自由席が使えず、かつお盆の一部の日は最繁忙期にあたり最も高い料金設定になります。一方、日程を前後に少しずらすだけで、自由席を選べたり通常期料金になったりするため、交通費を抑えられます。
今回の試算では、家族3人で東京-京都間を往復する場合、7500円の節約になることが分かりました。賢く節約して、浮いたお金で旅行や外食を楽しむなど、楽しいお盆の思い出を作りましょう。
出典
JR東海 JR西日本 東海道・山陽新幹線からのお知らせ お客様のご利用が特に集中する期間は「のぞみ」全席指定席で運行いたします
JR東海 特急券(シーズン別の指定席特急料金)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー