不在時に便利な置き配。「配達済み」となっていますがどこにも見当たらず…! 補償はされるのでしょうか?
配信日: 2025.08.02

便利な置き配サービスですが、その裏には思わぬトラブルのリスクが潜んでいます。盗難や誤配が発生した場合、補償はされるのでしょうか?この記事では、置き配トラブルの実態や補償制度について分かりやすく解説します。

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目次
「置き配」の仕組みと利用者が直面しやすいトラブルとは?
置き配は、宅配業者やECサイトが「非対面」で荷物を配送先の玄関前や宅配ボックス、指定された場所に届けるサービスです。近年は再配達削減のため標準オプション化が進み、利用者も増えています。
ただし、便利さの裏側で「配達完了通知は届いたのに荷物が見つからない」「帰宅したら盗難にあっていた」「誤配があった」といった、従来の対面受け取りでは発生しにくかったトラブルも増えています。
特に多いのは「盗難(置引)」と「誤配」です。置き配の場合サインや押印が不要なので、万が一の紛失時の証拠や責任の所在が曖昧になりやすい点がリスクとされています。
「配達済み」なのに荷物が見当たらない場合、どこに相談し何をすべきか?
届いているはずの荷物が見当たらない場合は、まず落ち着いて自宅まわりの置き場所を再確認しましょう。
玄関や宅配ボックスだけでなく、指定した場所や周囲の死角も念入りに探すことをおすすめします。その上で見当たらない場合は、配送会社に速やかに連絡し、配達状況・配達員の確認を依頼しましょう。
例えばヤマト運輸株式会社では「AIオペレータ」や公式FAQでも具体的なフローが示されています。ほかの配送会社でも「配達証拠写真」が撮影されることもあるでしょう。
見つからない場合は、購入サイトのカスタマーサポートにも同時に問い合わせを行いましょう。盗難の可能性が高い場合は警察へ被害届を出すのも大切です。被害の証明をしておくことで、補償や今後のトラブル対応がスムーズになります。
置き配で紛失・盗難発生時の補償はあるのか? 保険や配送会社ごとの違いも解説
置き配の盗難については、配送会社やECショップの補償規定が大きく異なります。一般的に置き配指定の場合、配達完了時点で「受取完了」と見なされるため、利用者本人の自己責任=補償対象外となるケースが大半です。
不安な場合は付帯保険や宅配保険(盗難対応のオプション保険)の活用を検討しましょう。
置き配トラブルを防ぐためにできることと
最大の防衛策は宅配ボックスを設置して、南京錠とワイヤーでセキュリティを強化することです。iphoneなどの高額品は、原則として対面受取りを選択しましょう。また、ECサイトや配送会社ごとに補償規定やサービス内容が異なるため、事前に利用規約・FAQをよく読んだうえでサービスを選ぶことも大切です。
置き配は時短・非対面での受け取りとして非常に便利な半面、トラブル時の補償や対応は必ずしも十分とはいえません。自分自身でもできる予防策を講じながら、賢く置き配サービスを使いこなすことが、これからの新しい荷物受け取りのスタンダードといえるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー