更新日: 2019.01.08 その他
大事なお金の活かし方。クラウドファンディングで誰かの夢を応援する
Text:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。
クラウドファンディングの3つの分類
クラウドファンディングは、群衆(Crowd)資金調達(Funding)の造語で、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を集める仕組みです。先日新聞で取り上げられた例でみると、建築や文化財の修復があります。旧摩耶観光ホテルは荒廃が進み、解体が検討されていましたが、クラウドファンディングで500万円を超える資金が集まり保存の可能性が出てきたというものです。クラウドファンディングは大きく3つに分類されます。
①寄付型②購入型③金融型です。「購入型」の場合、支援者は作品やノベルティ、サービス、開発した商品など、金銭以外のリターンを得ます。旧摩耶観光ホテルへの支援1万円の場合、ルームキーのキーホルダーを購入する形になります。
支援するプロジェクトは多彩
実際はどのような仕組みになっているかというと、資金を必要とする人(プロジェクト立案者)が目標額と期日を設定します。このプロジェクトの内容は、先のような文化財の保護や災害支援だけでなく、個人のお店の資金や新商品の開発・映画の製作など様々です。プロジェクト側の熱い思いに賛同して応援したいと思ったら、資金を出資します。先の旧摩耶ホテルの場合、当初の目標金額は500万円。6月29日に募集を開始し、開始から15日で第一目標をクリア、次の目標1000万円にチャレンジ中です。8月28日までの設定ですが、8月27日現在 322人から約686万円が集まっています。
「レディフォー」のようなクラウドファンディングの専用サイトを運営する会社や、朝日新聞社が運営する「A-port」など企業の参入も増えています。また「ふるさと納税」にもこの手法が使われている自治体を見かけるようになりました。サイトを見ることで、誰かの熱い思いを感じてみては如何でしょうか。これからは「自分の大事なお金を、誰かの夢を叶えることに使う」という使い方も選択肢になりそうです。