更新日: 2019.06.18 その他
仕事のストレス度が低い都道府県はどこ?仕事のやりがいと年収の関係をチェック!
仕事に対する満足度が高く、年収も高い都道府県はいったいどこなのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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仕事のストレス度が低い都道府県は?
まずは、企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」を運営している、株式会社グローバルウェイが発表した「仕事のストレス度が低い都道府県ランキング」(※1)の結果をチェック!
【仕事のストレス度が低い都道府県ランキング】
1位:沖縄県 2.83
2位:高知県 2.79
3位:徳島県 2.68
4位:東京都 2.66
5位:鹿児島県 2.65
6位:愛媛県 2.64
7位:富山県 2.63
8位:千葉県 2.61
9位:愛知県 2.60
9位:山口県 2.60
これは、キャリコネのユーザーによる「仕事のストレス度評価」(5点満点)の平均を都道府県別に抽出した数値のランキングです。数値が高ければ高いほど、仕事に対するストレス度が低いということになります。
1位は、旅行先としても人気の沖縄県でした。豊かな自然をいかした観光業が発展している沖縄は、就業者全体の約8割が第3次産業(サービス業)に就いているそうです。自然に囲まれた環境で観光客をもてなす仕事は、比較的ストレスをためることなくこなせるのかもしれません。
2位の高知県は、総務省統計局の社会生活基本調査(2016年)によると、「仕事からの平均帰宅時間」が18時9分となり、全国1位を獲得しています。早めに帰宅できることでストレスも少なく、プライベートの時間を活用できている人が多いのかもしれません。
働きやすい都道府県は?
では次に、同じく株式会社グローバルウェイが発表した「働きやすい都道府県ランキング」(※2)の結果を見てみましょう。
【働きやすい都道府県ランキング】
1位:沖縄県 2.97
2位:東京都 2.96
3位:山口県 2.88
4位:徳島県 2.87
4位:愛知県 2.87
6位:大阪府 2.86
6位:高知県 2.86
8位:京都府 2.85
9位:神奈川県 2.83
10位:千葉県 2.82
これは、キャリコネのユーザーによる「労働時間」「やりがい」「ストレス」「休日」「給与」「ホワイト度」の6項目の評価の平均点(総合評価・5点満点)を都道府県別に抽出した数値のランキングです。
なんと沖縄県は、ここでも1位を獲得!項目別に見てみると、6項目のうち「労働時間」「ストレス」「休日」「ホワイト度」の4項目で高い点数を獲得していたのだとか。いわゆるサービス業は休みが取りにくいという印象もありますが、沖縄県はそうでもなさそうなのでしょうか。
2位に入ったのは、首都・東京都。たくさんの企業はもちろん本社も集中している東京都は、特に「給与」の満足度が高かったようです。
そして、若者や女性の県外流出を防ぐため、独自の働き方改革の取り組みに力を入れている山口県は3位にランクイン。こちらは「やりがい」の満足度が全都道府県のトップを記録しました。独自の働き方改革が功を奏しているといえそうです。
仕事にやりがいを感じる都道府県は?
さて、次も同じく株式会社グローバルウェイが発表した「仕事にやりがいを感じる都道府県ランキング」(※3)の結果を見てみます。
【仕事にやりがいを感じる都道府県ランキング】
1位:山口県 3.14
2位:徳島県 3.07
3位:秋田県 3.02
4位:東京都 3.00
5位:鳥取県 2.99
6位:京都府 2.98
6位:沖縄県 2.98
8位:愛媛県 2.95
8位:香川県 2.95
10位:千葉県 2.94
これは、キャリコネのユーザーによる「仕事のやりがい」評価の平均点を都道府県別に抽出した数値のランキングです。
「仕事のストレス度が低い都道府県ランキング」で9位、「働きやすい都道府県ランキング」で3位をとった山口県が、「仕事にやりがいを感じる都道府県ランキング」ではついに1位を獲得しました。
このランキングで上位に入った都道府県の企業は、「若いうちから責任のある仕事を任される」「裁量権が大きい」などの口コミが多いようです。ただなんとなくダラダラ仕事をするのではなく、責任感をもって手応えのある仕事を任されることでやりがいが生まれるのかもしれませんね。
3つのランキングを見てきましたが、順位の変動はあるものの、上位の都道府県はほぼ同じ顔ぶれという結果になりました。
仕事のストレス度の低さ、働きやすさ、やりがいは、どれかひとつだけ秀でていればいいということではなく、全体的に高まることで働く人たちの満足度が上がるのかもしれません。
都道府県別の賃金、トップはやっぱりあの都道府県!
仕事といえばやりがいも大切ですが、やっぱり給料も大切です。そこで最後に、厚生労働省の「都道府県別賃金(男女計)」(※4)を見てみましょう。
【都道府県別賃金(男女計)平成30年】
1位:東京都 380万4000円
2位:神奈川県 339万1000円
3位:大阪府 329万1000円
4位:愛知県 322万4000円
5位:千葉県 304万2000円
年収の全国平均は、306万2000円。それを超えたのが、1位〜4位の都道府県でした。1位の東京都は、上記3つのランキングすべてで上位に入っています。「ストレス度の低さ」「働きやすさ」「やりがい」「年収」すべてにおいて、働く人たちの満足度が高い東京都。
そう考えると、やはり東京に人が多く集中するのも仕方のないことなのかもしれません。これからは、独自の働き方改革を推し進める山口県のように、県外流出に歯止めをかける施策が地方には必要になってくるのかもしれませんね。
※1 株式会社グローバルウェイ「仕事のストレス度が低い都道府県ランキング」
※2 株式会社グローバルウェイ「働きやすい都道府県ランキング」
※3 株式会社グローバルウェイ「仕事にやりがいを感じる都道府県ランキング」
※4 厚生労働省「都道府県別賃金(男女計)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部