更新日: 2019.06.18 その他

今どきの若い女性たちの引越し・お金事情。半数以上が「引っ越し業者を使わない」?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

今どきの若い女性たちの引越し・お金事情。半数以上が「引っ越し業者を使わない」?
この春も、「引越し難民」というワードを多く耳にしたのではないでしょうか。新生活に備える時期から、全国的に引越しシーズンがスタートしますね。
 
引越し業者の手が足りず、価格も高騰し、「とても引越しなんて現実的じゃない……」と途方に暮れる引越し難民が近年増えているようです。
 
ところで、今どきの若い女性たちは、そもそも引越し業者をあまり利用していないというアンケート結果があります。彼女たちの引越し方法や、お金事情をチェックしてみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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若い女性たちの引越し先選びは結構あっさりしている?

脱毛で知られる株式会社ミュゼプラチナムが、20〜34歳の女性を対象に「引越し」に関するアンケート調査を実施しました。その結果(※)を見てみます。そもそも若い女性たちは、引越し先をどのように決めているのでしょうか。
 
【引越し予定時期のどれくらい前から次の引越し先のリサーチを始めましたか?】
1位:3か月前 35%
2位:半年前  28%
3位:その他  16%
4位:1か月前 11%
5位:約1年前 10%
 
もっとも多かったのが、「3か月前」という回答。若い世代だと終の棲家となるわけではないため、比較的短期間でサクっと探す方が多いのかもしれません。「約1年前」というじっくり派は、全体の1割にとどまりました。
 
【一度の引越しで内見をする数の平均は何軒くらいですか?】
1位:2〜3軒  50%
2位:4〜5軒  36%
3位:6〜8軒   7%
4位:1軒    4%
5位:9〜10軒  2%
6位:11軒以上  1%
 
半数の人が「2〜3軒」という結果になりました。先ほどの回答と組み合わせると、3か月前から引越し先のリサーチを始め、2〜3軒回ってあっさり決定する人が多いようです。
 
なかには1軒見てそれに決めてしまう方も。逆に9軒以上じっくり回って考えるという人は、若い女性には少ないようですね。
 

今どきの若い女性たちは、引越し業者離れが進んでいる?

では次に、若い女性たちの引越し手段を見てみましょう。
 
【引越し業者を利用しましたか?】
・はい: 41%
・いいえ:59%
 
なんと、全体の6割の人が引越し業者を使っていないという回答に。その理由はなんなのでしょうか。
 
【引越し業者を利用しなかった理由は何ですか?】
1位:家族・友人が手伝ってくれた       58%
2位:一人で引越しできる荷物の量・距離だった 20%
3位:その他                 16%
4位:引越し業者に頼む予算がなかった      6%
 
圧倒的に多かったのが、「家族・友人が手伝ってくれた」という理由。たしかに、家族での引越しとは違い、女性一人分の荷物であれば家族や友人に頼んでも無理のない範囲なのかもしれません。
 
しかし、なかには「引越し業者に頼む予算がなかった」という金銭面での理由を挙げる人も。若い女性たちの引越しに関するお金事情も気になりますね。
 

若い女性たちは、引越しにかかわるお金についてどう考えている?

そこで次は、お金にかかわる調査結果をチェックしてみます。
 
【引越し業者を選ぶ基準は何ですか?】
1位:金額        44%
2位:対応の丁寧さ    24%
3位:スケジュール    10%
4位:口コミ評価      9%
5位:オプションサービス  7%
 
およそ半数の人が、「金額」を基準に引越し業者を選ぶと回答しました。「対応の丁寧さ」や「スケジュール」との折り合いよりも、金額を重視していることが分かります。
 
【今後、引越し関連で改善してほしいことは何ですか?】
1位:引越しにかかる費用(敷金・礼金) 39%
2位:引越しにかかる費用(引越し業者) 23%
3位:契約時の分かりやすさ       19%
4位;不動産屋の対応          10%
5位:WEBサイト            5%
 
1位と2位は、やはりお金に関する「引越しにかかる費用」でした。引越し業者をあまり使わない若い女性たちですから、引越し業者の費用よりも敷金・礼金システムに不満を抱いているようですね。
 
【引越しにあたり、最も費用が高いと感じたポイントはどこですか?】
1位:敷金や礼金    43%
2位:家具等の買い替え 21%
3位:その他      11%
3位:不動産屋の紹介料 11%
5位:引越し業者     9%
 
やはりここでも、ダントツ1位は「敷金や礼金」になりました。部屋の大きさや間取りが変わると、いままで使っていた家具を買い替えなければいけなくなるという事情も見えてくる順位ですね。
 
ちなみに彼女たちは、どれくらいの家賃の部屋に住んでいるのでしょうか。
 
【いま住んでいる部屋の家賃はいくらくらいですか?】
1位:〜 6万円 22%
2位:〜 5万円 16%
3位:〜 7万円 15%
4位:〜 8万円 12%
5位:〜 3万円 11%
6位:〜 4万円  8%
7位:〜 9万円  4%
7位:〜10万円  4%
 
ボリュームゾーンは4万円〜7万円で、全体の53%となりました。20〜34歳までの女性となると、9万や10万ほどする家賃の部屋に住んでいる人は少数派になるようです。
 
この調査結果で、今どきの若い女性たちに見られる傾向は「引越し業者離れ」「引越し先はあっさり決める」「敷金や礼金に不満」といったところでしょうか。
 
荷物も少なく内々で対応できるため、引越し難民とは無縁とも言えそうですが、それでも引越しにかかる費用については頭を悩ませている人が多そうですね。
 
※株式会社ミュゼプラチナム「引越しに関するアンケート」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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