更新日: 2019.06.14 その他
人手不足や地域の課題を解決できる? シェアリングサービスに注目!
シェアリングサービスは、個人でもお金を稼ぐことが可能です。今回は、シェアリングサービスの可能性についてご紹介いたします。
執筆者:福島佳奈美(ふくしま かなみ)
【保有資格】CFP(R)・1級ファイナンシャルプランニング技能士・DC(確定拠出年金)アドバイザー
大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務。子育て中の2006年にCFP資格を取得、FPとして独立。「ライフプランニング」をツールに教育費や保険、住宅ローンなど家計に関する悩みを解決することが得意です。
シェアリングサービスでお金を稼げるの?
家事が得意な主婦や、絵や書道が得意なサラリーマン、スポーツの経験を教えられる学生・・・など、誰でも『これなら教えられるかも』という趣味や特技を持っているのではないでしょうか。教えてもらいたい人やサービスを受けたい人と、スキルを提供したい人とをネットでマッチングし、空いた時間にスキルやサービスを提供することでプチ稼ぎが実現できます。
また、最近では『体験』をシェアする交流型シェアリングも人気です。例えば、外国人旅行者に日常会話程度の外国語で地域を案内したり、漢字を教えたりといったことでも良いのです。おもてなしの心があれば、特別なスキルも必要ありません。
日本文化を体験することができてとても喜ばれています。お金を稼げるというメリットだけでなく、スキルを教えることで外国語の会話力も向上するなど、自分自身が成長することもできそうです。
シェアリングサービスで地域の課題を解決できることも
人口減少や人手不足、財政難などにより、行政サービスが行き届かないという課題を抱える地方公共団体でも、シェアリングサービスを活用する事例も増えています。
例えば、秋田県湯沢市では、一般社団法人シェアリングエコノミー協会から「シェアリングシティ認定」を受けた株式会社AsMamaの「子育てシェア」のプラットフォームを活用し、子育てシェアリングやレンタルスペースを提供するサイトSPACEMARKET(スペースマーケット)を利用した遊休スペースの活用などといった、企業と提携した様々なサービスを行っています。
SPACEMARKETでは、湯沢市の約80年の歴史を持つ国登録有形文化財である伝統的な町屋「山内家住宅」や、湯沢市指定の文化財である築110年の小学校など、珍しい施設が貸し出されています。
2020年に東京オリンピックを控え、国内外から多くの観光客が訪れることが予想される東京およびその周辺部でも、シェアリングサービスの活用が検討されています。
例えば、千葉市では「シェアを活用した市民力によるまちづくり事業」を計画しており、“民泊提供者やガイドを増加させ、シェアリングエコノミーを活用して効果的に提供することで、東京2020大会を契機に増加する様々な来街者に対するおもてなしの機運を高める”(千葉市HPより抜粋)としています。
参考:千葉市/シェアを活用した市民力によるまちづくり事業 〜共生社会の実現に向けて〜 (シェアリグエコノミーの推進)
また、東京では自転車シェアリングの広域相互利用が進められており、千代田区・中央区・港区・江東区をはじめとした10区内、合わせて500か所以上(2019年1月現在)のサイクルポートのどこでも、自転車の貸出・返却ができるということです。
様々な可能性があるシェアリングサービス、今後ますます広がっていきそうです。まずは利用してみることから始めて、「シェアする側」に回ることでお金を稼いだり、生きがいを見つけたりすることもできそうです。
執筆者:福島佳奈美(ふくしま かなみ)
DCアドバイザー