年に5回ほど、高速道路で「東京→名古屋」を往復! 片道「7000円」ほどかかりますが、ETCありだと安くなると聞きました。ただ“取り付け価格”も考えると、ETCなしのほうが安く済むでしょうか?

配信日: 2025.05.22

この記事は約 3 分で読めます。
年に5回ほど、高速道路で「東京→名古屋」を往復! 片道「7000円」ほどかかりますが、ETCありだと安くなると聞きました。ただ“取り付け価格”も考えると、ETCなしのほうが安く済むでしょうか?
ETCを使うと高速道路の通行料金が安くなると聞いたことがある人は多いでしょう。ただ、ETC車載器を新たに設置するにも費用がかかるため、「ETCなしで高速道路を利用すればいいや」と考える人もいるかもしれません。
 
本記事では、東京と名古屋を高速道路で往復する際、ETCを使った場合と使わなかった場合の料金を比較し、ETC車載器を設置したほうがお得になる条件を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

東京名古屋間の往復、ETCありなしで料金の違い

まずは平日昼間に、東京・名古屋間をETCなしで往復した場合の料金を見ていきましょう。
 
東京と名古屋をETCなしで通過した場合、普通車だと片道7320円かかります。往復すると1万4640円です。今回のように、高速道路をETCなしで1年間に5回利用して東京と名古屋を往復すると、7万3200円かかる計算になります。
 
次に、東京・名古屋間をETCを利用して往復した場合の料金を見てみると、普通車で片道7320円、往復1万4640円です。つまり平日だと、ETCなしの場合と料金は同じなのです。
 

ETCに関する割引

平日の昼間はETCがあってもなくても高速料金は変わりませんが、時間や曜日によっては、ETCには、ETCなしよりも高速料金が安くなる割引があります。割引の特徴や、ETCなしの場合とどれくらい料金に差があるのかを紹介します。
 

深夜割引を利用したケース

0時から4時までの間に、NEXCO3社が管理する全国の高速自動車国道と一部の一般有料道路をETCを使って走行したときは約30%割引されます。東京と名古屋をETCで深夜割引の時間帯に通過した場合、普通車だと片道5120円、往復すると1万240円です。1年に5回、深夜割引の時間帯に利用して東京と名古屋を往復すると、5万1200円かかる計算になります。
 
ETCなしの場合と比較すると、片道2200円の差があります。往復すると、ETCを利用して深夜割引の適用時間内に走行したほうが4400円安くなる計算です。東京と名古屋を1年に5回往復すると、ETCなしの場合より2万2000円安くなります。
 

休日割引を利用したケース

対象となる高速道路や一部の一般有料道路を、ETCで土日祝日に走行すると、休日割引が適用されます。割引率は約30%です。ただし、年末年始やお盆期間、ゴールデンウイークなどは適用外となります。また、首都圏や京阪神圏の大都市部区間並びに名古屋第二環状自動車道は対象外です。
 
東京・名古屋間を休日割引を利用して通行した場合の料金は、普通車だと片道5400円、往復すると1万800円です。1年に5回、休日割引を利用して往復すると5万4000円かかる計算になります。
 
ETCなしと比較すると片道1920円、往復3840円安くなります。これが1年間に5回となると、ETCなしの場合よりも19200円安くなることになります。
 
なお、深夜割引と休日割引を比較すると、深夜割引のほうが片道280円安い計算になります。
 

ETCの取り付け価格

高速道路の利用料金について、ETCを利用したほうが深夜割引や休日割引が適用される場合は料金が安くなる点を解説してきました。
 
しかし、ETCの取り付けをするにも費用がかかります。ETCの取り付け価格は、工賃を含めて数千円~1万数千円程度が相場のようです。車種やETC車載器の種類によっても価格は異なるので、くわしくは専門業者に相談するようにしましょう。
 
高速道路の深夜割引の時間帯にETCを利用して1年間に5回、東京と名古屋を往復すると、ETCなしよりも2万2000円安く、休日割引だと1万9200円安いです。
 
深夜割引や休日割引が適用される時間帯に高速道路を利用する人は、ETCの取り付けを行ったほうがETCなしで高速道路を利用し続けるよりもお得になることが分かります。
 

割引時間帯を利用するならETCをつけたほうがお得

東京・名古屋間の往復の高速道路料金を、ETCを利用したケースと、ETCなしのケースで比べると、平日昼間であれば料金は変わりませんが、深夜や休日に適用されるETCの割引を利用すると、3840円~4400円安くなります。
 
割引適用時間に高速道路を利用する回数が多い人は、設置料金がかかったとしても、ETCを取り付ける方がお得になるでしょう。
 

出典

NEXCO中日本 深夜割引
NEXCO中日本 休日割引
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集