夏休みに「九州旅行」を検討しています。移動は車を予定していますが、関東より「ガソリン代」が高いと聞きました。実際どれくらいの金額なのでしょうか?
配信日: 2025.05.22

本記事では、関東と九州のガソリン価格の違いや、その理由、旅行中にかかるおおよそのガソリン代、そして少しでも出費を抑える方法まで、わかりやすく解説します。

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
目次
九州のガソリン代はなぜ高い? 関東との違いを解説
経済産業省 資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」によると、2025年5月14日時点のレギュラーガソリンの全国平均は183円/Lです。関東の平均は182.7円/Lで、九州の平均は186.8円/Lと九州の方がやや高めです。特に鹿児島県や長崎県では190円を超えています。
なぜこのような差が生まれるのでしょうか? 主な理由は以下の通りです。
・輸送コストの違い
製油所から距離が遠いほど、価格が高くなる傾向があります。関東には複数の製油所がある一方、九州は1カ所のみのため、輸送距離が長くなり物流コストが価格に上乗せされます。
・ガソリンスタンドの競争状況
都市部では競争が活発で価格が下がりやすい一方、九州の郊外や離島部ではガソリンスタンドが少なく、価格競争が起きにくい傾向があります。
・観光地特有の価格設定
九州には人気観光地が多く、観光シーズンになると一時的に価格が高く設定される地域もあります。
こうした要因が重なり、関東と比べて九州のガソリン価格は平均で4~5円程度、一部地域では10円以上高くなることがあるのです。
九州旅行でかかるガソリン代の目安をシミュレーション
それでは実際に、どの程度のガソリン代がかかるのでしょうか?以下の条件でシミュレーションしてみましょう。
・車の燃費:15km/L(一般的な普通車)
・移動距離:500km(九州内の観光)
・ガソリン単価:187円/L(九州平均想定)
必要なガソリン量は「500km ÷ 15km/L = 33.33L」
ガソリン代は「33.33L × 187円 = 約6233円」
もちろん、燃費の良い車や移動距離が短ければもう少し安くなります。逆に、移動距離が長くなると1万円以上かかることもあるため、あらかじめ余裕を持って予算を組んでおくのが安心です。
ガソリン代を少しでも安くするコツとは?
旅行中の出費を抑えるため、ガソリン代もできるだけ節約したいもの。以下のような工夫を試してみましょう。
・セルフ式のガソリンスタンドを利用する
人件費がかからない分、価格が安い傾向があります。
・価格比較サイトを活用
「gogo.gs」などのサイトで最寄りのガソリン価格をチェックすると、1Lあたり5~10円安くなる場合もあります。
・高速道路のSA・PAでは給油しない
高速道路上のスタンドは割高なので、少し手間でも一般道のスタンドを使う方が節約になります。
これらを組み合わせたり、エコドライブを意識したりすることで、数百円から数千円の節約につながる可能性があります。
ガソリン代を把握して、快適なドライブ旅行を楽しもう
九州は広くて見どころが多く、車での旅行は自由度が高くて便利です。その一方で、ガソリン代の負担は無視できません。
関東よりもやや高めの価格設定ではありますが、理由を理解し、事前に予算を立てることで安心して計画が立てられます。また、節約の工夫を取り入れれば、思ったよりコストを抑えることも可能です。
気になるガソリン代を事前に把握して、余裕を持って旅の計画を立てましょう。九州の魅力を、自分のペースで満喫できるドライブ旅行にしてみてください。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 5月14日(水)結果詳細版
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー