飲み会前の「0次会」と「1次会」の「違いと平均費用」は? 実際に経験がある人はどのくらいいる?
配信日: 2025.05.12

そこで今回は、飲み会の新しいスタイルである0次会について、実際に経験したことがある人はどのぐらいいるのか、開催する目的や予算などについてまとめました。

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0次会の特徴と1次会との違い
0次会とは、飲み会やパーティーなどの前に別の店で軽く飲食することを指すようです。通常の飲み会の流れである2次会や3次会とは異なり、メインの集まりの前に行われます。
0次会は、自分ひとりや参加者の一部で行われることが多く、1次会に向けた前哨戦的な位置づけといえるでしょう。1次会は通常、メインの参加者全員が集まるため、0次会に比べて人数は多くなります。
また、0次会は1次会が始まるまでの時間つぶしや気分転換、特定の人との会話を楽しむなど、より個人的な目的で行われることが多い点も特徴といえるでしょう。
利用する店についても、0次会は1次会の会場とは別の、短時間でも切り上げやすくよりカジュアルな店が選ばれる傾向があり、費用についても1次会に比べて手頃な場合が多いといえます。
0次会の実施理由と目的
株式会社リクルートが運営する「HOT PEPPER グルメ外食総研」の調査によると、0次会を実施する主な理由や目的は「時間の余裕があった(68.7%)」「早く飲み始めたかった(33.3%)」「1次会の前に特に親しい人との会話を楽しみたかった(26.5%)」といった回答が上位を占めていました。
「時間の余裕があった」という回答がどの年代でも多いことから、0次会は計画的ではなく、その場の状況や気分に応じて行われることが比較的多いといえるでしょう。また「早く飲み始めたい」という回答は30代~50代の男性で高くなっています。
「1次会の前に特に親しい人との会話を楽しみたかった」は、とくに20代、30代の女性で回答した割合が高くなっているようです。
0次会の経験者の割合と平均費用
同調査によると、2017年3月以降に0次会の経験がある人の割合は全体の22.8%でした。性別・年代別で見ると、最も経験率が高いのは30代男性で29.0%、コロナ禍後(2023年5月以降)では20代男性が最多の19.1%となっています。
地域別では、首都圏が24.8%、関西圏が21.0%、東海圏が18.4%で、0次会の文化は都市部、特に首都圏で比較的浸透していることが分かりました。
また、0次会における全体の平均費用は2403円となっています。最も多い費用帯は2000~2500円未満で21.6%、次いで1000~1500円未満が20.3%でした。
性別・年代別で見ると、費用が最も高いのは60代男性の3208円、次が60代女性の3163円でした。逆に最も低い費用は30代女性の1925円で、20代女性の1978円が続きます。地域別では、東海圏の平均費用が2671円で、ほかの地域よりも高くなっていることが分かりました。
0次会の経験者は全体の約2割、平均費用は2400円程度で、特に首都圏で浸透している傾向
0次会は、これまでの飲み会文化に新たな風を吹き込む存在といえます。全体の約2割が経験している0次会は、都市部を中心に浸透しつつあるようです。平均費用が2400円程度という手頃さも普及を後押ししているかもしれません。
0次会は、仕事帰りの隙間時間を有効活用できたり、特定の人との会話を楽しむ機会を提供したりします。さらに、飲食店にとっては早い時間帯の新たな集客につながる可能性もあるでしょう。
リモートワークが浸透したり、ワークライフバランスや働き方改革が叫ばれたりするようになってきた現在、個人がより自由に時間の使い方を決められるようになると、0次会はさらに広まる可能性があります。
出典
株式会社リクルート ホットペッパーグルメ外食総研 夕方以降の外食における「0次会」についての調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー