7年目の車検で「10万円以上」の見積もり…。正直高いと思うのですが、車検費用の内訳ってどうなってますか?
配信日: 2025.06.06


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年式が古くなるほど「車検費用」は高くなりやすい
車の年式が古くなると、整備する箇所が増えたり部品交換が必要になったりするため、整備費用がかさみ、「車検費用」が高くなりやすいようです。また、新車登録から13年経過すると、「自動車重量税」が高くなります。
国土交通省によると、1トン以下の車で13年未満の場合は税額「1万6400円」、13年を超えると「2万2800円」になります。1.5トンまでだと、13年未満で「2万4600円」、13年経過で「3万4200円」かかります。
軽自動車検査協会によると、軽自動車の場合は13年未満では「6600円」、13年経過だと「8200円」です。また、「自動車重量税」は18年を超えたときも税金が増えます。
「車検費用」の決まり方は? 内訳を解説
「車検費用」の内訳は、税金や保険料に加えて、整備を含めた車検の基本料金などに分けられます。
法定費用
国や自治体に納付する税金などを法定費用といいます。車検時にかかる法定費用は以下の3つです。
・自動車重量税
車の重量に応じて課税される国税です。軽自動車以外は、車検証に記載されている重量によって税額が決まります。
・自賠責保険料
自賠責保険は、人身事故に備えてすべての自動車に加入が義務付けられている保険であり、新車購入時は37ヶ月、その後は車検のたびに24ヶ月分で加入するケースが多く見られます。
普通自動車と軽自動車では保険料が異なり、損害保険料率算出機構の「自動車損害賠償責任保険基準料率」によると、基準料率は普通自動車の場合37ヶ月分で2万4190円、軽自動車の場合は2万4010円です。24ヶ月分の場合、普通自動車は1万7650円、軽自動車は1万7540円となります。
・検査手数料(印紙代)
車検を通す方法や車の種類によって金額が変わります。国土交通省・軽自動車検査協会の「車検手続きのデジタル化のお知らせ」によると、持込検査を選んだ場合、普通自動車は2300円、小型自動車と軽自動車では2200円かかります。
車検基本料・整備費用
車検基本料は、車検を依頼する整備工場やディーラーにより異なる費用で、工賃や技術料、車検代行の手数料などが含まれます。車検を受けるために、タイヤ・ブレーキパッドといった部品の交換や修理を行った場合は、部品代を含めた整備費用を支払わなければなりません。
「車検費用」を節約するポイント
さまざまな費用がかかる車検ですが、節約できるポイントを押さえることで「車検費用」の負担を抑えられる可能性があります。
・日頃からメンテナンスを心掛ける
エンジンオイルはこまめに交換する、普段からバッテリーのチェックを行うなど、日頃のメンテナンスを心掛けることで「車検費用」の負担を軽減できる場合があります。
・整備箇所を最小限にする
部品の交換や修理は、費用が大きくなりやすいのが特徴です。整備箇所を最小限まで減らせれば、費用を節約できるでしょう。
・相見積もりを取って比較する
費用の見積もりを取れば、おおよその目安が分かります。整備工場やディーラー、ガソリンスタンドなどからそれぞれ見積もりを取り、「車検費用」を比較するとよいでしょう。
まとめ
「車検費用」の内訳は、自動車重量税や自賠責保険料などの法定費用、車検基本料、整備費用になります。日頃からメンテナンスを行ったり、見積もりを取って費用を比較したりすることで、「車検費用」を節約できる可能性があるでしょう。
出典
国土交通省 令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート)
軽自動車検査協会 Q. 7-004 車検の際に支払う重量税の金額を教えてください。
損害保険料率算出機構 自動車損害賠償責任保険基準料率
国土交通省・軽自動車検査協会 車検手続きのデジタル化のお知らせ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー