家族4人で都内の2LDKに住んでいますが、「狭小住宅」なので困っています。買い替えは子どもが巣立つまで待つべきでしょうか?
配信日: 2025.06.20

そこで本記事では、家の買い替えを検討する際のポイントや、失敗しないためのポイントをご紹介します。買い替えを検討する方は、ぜひ参考にしてください。

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目次
家の買い替えを検討するタイミングは
家の買い替えを検討するタイミングには、ライフステージの変化や築年数などがあるといわれています。具体的にご紹介しましょう。
ライフステージが変わる
ライフステージの変化にともない、暮らしやすい住まいの条件も少しずつ変わっていきます。
結婚や出産、親との同居といった家族構成の変化があると、今の住まいが手狭に感じられ、広さや部屋数を求めて買い替えを検討する人が増える傾向にあるようです。
また、子どもの進学を機に通学のしやすい場所への住み替えを考えるケースも見られます。
一方で、子どもが独立したり、自身が定年を迎えたりするタイミングも、新たな住まいを考える好機です。老後を見据えて、バリアフリーでコンパクトなマンションなどに住み替えることで、ライフスタイルにより適した暮らしを実現することができるでしょう。
まずは、現在の住まいに感じる不便さが一時的なものか、将来的にも解消されない課題なのかを見極め、家族全体のライフプランに合った住まいは何かを考えてみましょう。
築10年以内である
家の買い替えを検討する際には、築年数も重要な判断材料になるといわれています。
現在の住まいをできるだけ高く売却したいと考える場合、築10年以内に売ることで比較的高い価格での売却が見込めるかもしれません。というのも、木造一戸建ての建物の場合、一般的には築年数がたつごとに資産価値が下がり、築10年を過ぎると新築時の半分程度まで下がってしまう傾向にあるためです。
ただし、新築住宅には固定資産税の軽減措置があり、国土交通省によれば、一戸建てであれば3年間(新築の認定長期優良住宅の場合5年間)、マンション等であれば5年間(新築の認定長期優良住宅の場合7年間)は税額が半額になります(2025年6月現在)。この軽減期間中は売却を控えるのが得策といえるでしょう。
春と秋はベストシーズン
家の買い替えを検討する際は、季節も大きなポイントになります。
特に不動産の動きが活発になる春(1~4月)と秋(9~11月)は、買い替えのベストシーズンといわれています。この時期は進学や転勤にともなって引っ越しをする人が増えるため、売り物件・買い物件がともに市場に多く出てきます。
そのため、新居の選択肢が豊富になり、現在の住まいもスムーズに売却できる可能性が高くなるでしょう。こうした季節的なタイミングを上手に活用することも大切です。
都内の物件はいくらで売れる?
複数の不動産サイトに記載されている相場を確認したところ、東京都における一戸建て住宅の売却価格の相場はおよそ4700万円前後となっています(2025年6月現在)。
この数字はエリアや築年数、物件の広さなどによって前後しますが、東京都内で一戸建ての売却を検討する際のひとつの目安となるでしょう。
売却価格の相場を正確に把握するためには、周辺の取引事例や不動産会社による査定も参考にすることが重要です。
家の買い替えで失敗しないポイント
家の買い替えを検討する際には、以下の2つを明確にしておくことがポイントです。
●なぜ買い替えたいのか
●いつまでに完了させたいのか
ライフステージの変化や、通勤・通学の不便さ、住まいの広さや間取りへの不満など、買い替えの理由は人によってさまざまですが、目的をはっきりさせておくと新居に求める条件も自然と見えてきます。
新しい住まいでは、どんな点を重視したいのかを具体的に整理したり、譲れる点と譲れない点をあらかじめ決めたりしておけば、効率的に物件を比較検討できるでしょう。
また、「いつまでに完了させたいのか」という期限も明確にしておくこともポイントです。買い替えをしたい時期が決まれば、そこから逆算して必要な手続きや準備のスケジュールを立てることができるため、スムーズに進めやすくなるでしょう。
さらに買い替えにかかる諸費用や税金についても事前にしっかり把握しておくと、予算オーバーや資金繰りのトラブルを防ぐことができ、安心して買い替えを進めることができます。
家の買い替えを検討するタイミングには、ライフステージの変化や築年数などがある。今の家の問題点を洗い出すのもおすすめ
家の買い替えを検討するタイミングには、ライフステージの変化や、居住住宅が築10年を超えるかどうかなどがあります。また、売り手や買い手が増加する「春と秋」がベストシーズンといわれています。
まずは「なぜ買い替えたいのか」という目的を明確にし、新居に求める条件や優先順位を整理してみましょう。そのうえで、希望する時期までに無理のないスケジュールを立て、かかる費用や税金も事前に確認しておくことが、後悔のない住み替えにつながります。
子どもが巣立つまで待とうか迷っている場合は、現在の住まいに感じる不便さが一時的なものか、将来的にも解消されない課題なのかを見極め、家族全体のライフプランに合った判断を心がけましょう。
なお、東京都における一戸建て住宅の売却価格の相場は、2025年6月現在およそ4700万円前後となるようです。エリアや築年数、物件の広さなどによっても変わるため、周辺の取引事例や不動産会社による査定も参考にしてください。
出典
国土交通省 新築住宅に係る税額の減額措置
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー