「リフィル処方箋」で通院の回数を減らせる? 「自己負担額」が年間で「1万円ほど」減る可能性もあるって本当?
配信日: 2025.06.20
そこで今回は、リフィル処方箋の概要や対象となる人のほか、いくら自己負担額が減らせるのかなどについて解説します。

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目次
リフィル処方箋とは
リフィル処方箋とは、1通で最大3回まで繰り返し薬を受け取れる制度のことです。通常の処方箋は1回限りですが、リフィル処方箋を使えば2回目以降は診察なしで薬を受け取れます。ただし、症状が安定していると医師に判断された場合にのみ発行される点に注意しましょう。
政府広報オンラインによると、リフィル処方箋を利用するメリットは、おもに以下の3つです。
●通院する頻度を減らせる
●診察にかかる時間を減らせる
●診察費、交通費を節約できる
医療費や交通費など金銭面での負担が軽減できるだけでなく、診察にかかっていた時間をほかのことに有効活用できます。
リフィル処方箋を受け取れる人
リフィル処方箋は、病状が落ち着いていて、診察を毎回必要としないと医師が認めた場合に発行されます。高血圧や糖尿病など慢性的な病気で、長期間同じ薬を飲み続けている場合は対象となることが多いようです。
ただし、自分では症状が落ち着いていると思っていても、リフィル処方箋を処方できるかどうかは医師の判断によります。そのため、条件に該当しているからといって必ず発行されるわけではありません。
リフィル処方箋を発行してもらえるかどうか知りたい場合は、かかりつけの医師に相談してみるとよいでしょう。
リフィル処方箋が対象外となるケース
リフィル処方箋の対象外となるケースは、おもに以下の3つです。
●投薬日数に制限がある薬を処方される場合
●湿布薬を処方される場合
●服用する薬の種類や量が定まっていない場合
これらのケースでは、リフィル処方箋の対象外となることが多いとされています。
自己負担額はいくらくらい減る?
リフィル処方箋を利用すると、医療費の削減につながります。毎月1回通院する場合、1年間で診療所を12回訪れる計算になります。
ですが、リフィル処方箋があれば、診察を受けずに同じ薬を最大3回まで調剤してもらうことが可能です。その結果、通院は年4回程度におさえられるでしょう。
自己負担額がどの程度減るかは、交通費の有無や処方される薬の内容によって異なりますが、年間で1万円ほど自己負担額をおさえられるケースもあるようです。
リフィル処方箋の注意点
リフィル処方箋は繰り返し使用するため、紛失しないよう手元で管理する必要があります。
もし紛失した場合、基本的にリフィル処方箋の再発行は認められていません。新たに診察を受け直し、処方箋を再発行してもらう手続きが必要となります。
紛失する不安がある場合には、電子処方箋の利用を検討する方法があります。電子処方箋であれば、処方箋の情報が電子データとして管理されるため、紙の紛失によるトラブルを防ぎながらリフィル処方箋を使うことが可能です。
リフィル処方箋を利用すれば1年間に1万円近く節約できる可能性がある
リフィル処方箋は、1通の処方箋で最大3回まで薬を受け取ることができる制度で、通院回数や医療費の負担を軽減することにつながります。
ただし2回目以降も処方箋を保管しておく必要があるため、紛失してしまうリスクがある点には注意が必要です。紛失のリスクを避けたい場合は、電子処方箋の活用を検討するとよいでしょう。
出典
政府広報オンライン 「リフィル処方箋」を知っていますか?1度の診察で最大3回まで薬の処方を受けられます!
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー