電動自転車の補助金が最大「5万円」支給されると聞きました。子育て世帯が利用できるのはどんな条件でしょうか?

配信日: 2025.06.19

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電動自転車の補助金が最大「5万円」支給されると聞きました。子育て世帯が利用できるのはどんな条件でしょうか?
子育てをしていると、雨の日の登園や大量の買い物、急な送迎など、日々の移動に悩まされることが少なくありません。特に自宅や職場から保育園や幼稚園までの距離がある家庭では、移動手段の確保が暮らしの快適さを左右します。
 
そのようななかで注目されているのが、「電動アシスト自転車の補助金制度」です。全国の自治体で導入が進み、最大で5万円の支給が受けられる地域もあります。経済的な支援を受けながら、安全で快適な移動手段を取り入れられるこの制度は、子育て世帯にとって心強い味方になりそうです。
FINANCIAL FIELD編集部

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全国で導入が進む電動アシスト自転車の補助金制度とは

電動アシスト自転車に対する補助金制度は、交通安全の確保や子育て支援を目的に、全国の自治体で導入が進められている取り組みです。内容は地域によって少しずつ異なりますが、チャイルドシート付きのタイプや、三人乗り対応のモデルなど、子どもを安全に乗せられる車種が対象になるケースが多く見られます。
 
補助の金額はおおむね1~5万円ほどで、令和6年度には東京都、静岡県、大阪府など一部自治体で制度が実施されています。ただし、補助を受けるには、いくつかの条件を満たさなければなりません。
 
例えば、防犯登録を済ませていることや、その自治体に居住していることが求められます。また、購入先が自治体内の自転車販売店であること、さらに交通安全の観点から、国の安全基準を満たしている自転車であることも重要なポイントです。
 
制度の内容や条件は各自治体で異なるため、事前に公式サイトなどで詳しく調べておくことが大切です。
 

補助金の対象となる子育て世帯とは

補助金の対象となるのは、主に未就学児や小学生の子どもがいる家庭です。多くの自治体では、保育園・幼稚園への送り迎えに電動アシスト自転車を使うことを前提とし、チャイルドシート付きのモデルを購入する場合に支給されます。
 
例えば、東京都葛飾区では、小学生未満の子どもを育てる世帯に対し、購入金額の2分の1(最大5万円)の補助金が支給されます。支給条件は、区内の自転車店で安全基準を満たす車種を購入することです。また、申請する場合は防犯登録が必須となります。
 
また、埼玉県熊谷市では、小学生未満の子どもを2名以上養育している家庭を対象に、幼児2人を同乗可能な自転車の購入に対し、費用の一部が補助されます。補助金額は、購入額の2分の1(上限3万円)です。申請には、熊谷市内に居住していることや、防犯登録の実施、購入先が市内の自転車販売店であることなど、いくつかの条件を満たす必要があります。
 
また、購入した自転車がBAAマークや幼児2人同乗基準適合車マークなど、国の安全基準を満たすことが条件で、証明書類の提出も求められます。こうした制度は、移動手段に悩む子育て家庭の実情に寄り添いながら、行政が生活支援として実施しているものです。
 

申請方法や注意点、見落としやすいポイント

補助金を受け取るには、まずお住まいの自治体のホームページなどで条件を確かめ、事前申請または購入後の申請手続きをする必要があります。購入証明書や領収書、車種の型番などを添付するのが一般的です。
 
なお、予算には上限があるため、年度内で受け付けが早期終了することもあります。特に新年度の4~5月は申請が集中する傾向があるため、早めの行動が必要となるでしょう。
 
また、購入後では申請を受け付けてもらえない自治体もあるため、申し込みの流れは事前にしっかり確かめておく必要があります。タイミングを逃すと補助がもらえなくなってしまうこともあるため、多少手間はかかっても、確認をおろそかにしないことが大切です。
 

子育て家庭にとって補助金制度のメリットは?

この制度の一番の魅力は、電動アシスト自転車を買うときの費用がぐっと抑えられるところです。特にチャイルドシート付きのモデルは10万円を超えることも珍しくなく、初期費用の高さがネックになりがちです。補助金を活用することで、このハードルを下げられれば、送り迎えのときの選択肢が増えます。
 
また、坂道や長距離の移動でも体力的な負担が減り、保護者のストレス軽減にもつながります。さらに、子どもを安心して乗せられる最新の安全基準を満たしたモデルを選びやすくなるため、事故防止の面でもメリットが大きい制度です。
 

電動自転車の補助金制度の利用は各自治体のサイトを確認しよう

電動アシスト自転車は、子育て世帯の暮らしにゆとりをもたらす便利な移動手段です。各自治体が実施する補助金制度を活用すれば、費用の負担を抑えつつ、安全で快適な通園や買い物ができます。
 
条件や申請方法は地域ごとに異なるため、早めに確認して行動に移すことが大切です。自治体によっては申し込みのタイミングが限られているため、公式情報をこまめにチェックしておきましょう。
 

出典

葛飾区 子ども2人乗せ自転車等の購入費を助成します
熊谷市 幼児2人同乗用自転車の購入費の一部を補助します
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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