郵便料金は「北海道」から「沖縄」まで全国一律? 住んでいる場所によって料金は異ならないの?

配信日: 2025.06.19

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郵便料金は「北海道」から「沖縄」まで全国一律? 住んでいる場所によって料金は異ならないの?
遠方に荷物を送ったら思った以上に料金がかかり、「あれ? 郵便料金って全国一律じゃなかったっけ?」と疑問を感じた経験のある方もいるかもしれません。
 
実は、手紙とは違い、荷物の料金は地域によって大きく変わります。この記事では、そんな「郵便の料金差」の秘密に迫ります。
FINANCIAL FIELD編集部

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郵便料金は本当に全国一律なのか? その仕組みを解説

郵便料金について「全国どこでも同じ」と思っている方は多いでしょう。実際、日本郵便が提供する「定形郵便物」や「はがき」などの基本的な郵便サービスは、全国一律料金が採用されています。
 
例えば、2024年10月1日以降、定形郵便物(50グラムまで)は110円、通常はがきは85円と、北海道から沖縄までどこに送っても同じ料金です。
 
この全国一律制は、郵便法に基づき「全国均一のサービス提供」を理念としているためです。日本の郵便制度は、都市部と地方の格差をなくし、誰もが平等に郵便サービスを利用できるよう設計されています。これにより、住んでいる場所によって不公平が生じない仕組みとなっています。
 

地域によって料金が異なる郵便サービスの具体例

一方で、すべての郵便サービスが全国一律料金というわけではありません。例えば、荷物の配送サービスである「ゆうパック」は、送付元と送付先の距離やサイズによって料金が異なります。これは、荷物の運搬コストが距離や地域によって大きく変動するためです。
 
また、大量発送を行う企業向けには「区分郵便物」などの割引制度もあり、定形郵便物や定形外郵便物、はがきなどの郵便物を郵便区番号ごとに事前に仕分けて差し出すことで、割引率が適用される場合があります。
 
このように、手紙やはがきは全国一律料金ですが、荷物や一部の法人向けサービスは地域や条件によって料金が変わる点に注意が必要です。
 

2024年10月の郵便料金改定と値上げの理由は何か?

2024年10月1日、日本郵便は郵便料金の大幅な改定を実施しました。例えば、定形郵便物は従来の84円(25グラムまで)と94円(50グラムまで)から50グラムまで110円に、通常はがきは63円から85円に引き上げられています。この値上げの背景には、主に3つの要因があります。


・人件費の高騰
・郵便物の減少
・社会情勢の変化

配達員の確保や賃金の上昇に伴い、人件費がかさんでいるほか、メールやSNSの普及で手紙やはがきの利用が減り、郵便事業の運営が難しい状況です。
 
さらに、原油価格高騰の影響で燃料費も増えており、全体的にコストの上昇が続いています。これらのコスト増を吸収し、安定した郵便サービスを維持するため、全国一律の郵便料金も値上げせざるを得なかったのです。
 
この改定は、家計や企業の経費にも直結するため、今後は郵便コストの見直しや効率的な利用がより重要になります。
 

郵便料金の最新動向と、今後の賢い郵便利用のポイント

郵便料金は、基本的な手紙やはがきについては全国一律である一方、荷物の配送や一部の法人向けサービスなどでは地域や条件に応じた料金体系が採用されています。
 
郵便料金の全国一律制は、私たちの生活やビジネスを支える大切な仕組みです。今後も制度の動向や料金改定に注目しつつ、賢く郵便サービスを活用していきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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