コンビニのトイレに「トイレのみのご利用はお断りします」の貼り紙が!借りるときは「何円分くらい」買うべき?気になる「マナー」を紹介

配信日: 2025.06.18

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コンビニのトイレに「トイレのみのご利用はお断りします」の貼り紙が!借りるときは「何円分くらい」買うべき?気になる「マナー」を紹介
買い物のついでに立ち寄れるコンビニのトイレは、外出先で本当に助かる存在です。しかし、ドアに「トイレのみのご利用はお断りします」といった貼り紙を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
 
実はこの貼り紙、店舗側のやむを得ない事情、利用マナーへの注意喚起として設置されているケースが多いようです。今回は、コンビニでトイレを借りるときに知っておきたいマナーや、「何か買うべき?」という素朴な疑問、気になる“相場感”まで解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「トイレのみのご利用はお断りします」貼り紙の意味と店舗側の事情

「トイレのみのご利用はお断りします」という貼り紙は、店舗が「買い物をしない方にはトイレを貸しません」という意思表示をしているものです。
 
これは、トイレの維持管理には水道代や清掃費、人件費などのコストがかかり、マナー違反や混雑、トラブル防止のためにやむなく貼り紙を掲示する店舗側の事情によるものです。
 
特に個人経営の店舗や、トイレの利用が多すぎて困っている店舗では、こうした貼り紙を貼るケースがあるようです。
 

貼り紙を無視してトイレだけ使うとどうなる?

貼り紙があるにもかかわらず、何も買わずにトイレだけを利用した場合はどうなるのでしょうか。店舗側のルールに反する行為となり、状況によっては、今後の入店を断られることや、注意を受けることもあるかもしれません。さらに、法的な観点からも注意が必要です。
 
刑法第130条では「正当な理由なく人の住居や建造物に侵入した場合、3年以下の懲役または10万円以下の罰金」と定められており、店舗側が「トイレのみの利用はお断り」と明示している場合、その意思に反して立ち入ると「建造物侵入罪(不法侵入)」に問われる可能性があるかもしれません。
 
実際に刑事罰が科されるケースは極めて稀ですが、管理者の意思表示が明確な場合、理論上は罪に問われることもあり得るでしょう。
 

貼り紙がある場合の正しい対応

貼り紙がある場合は、トラブルや誤解を避けるためにも、貼り紙がある店舗では必ず何か商品を購入し、店員にひと声かけてから利用するのが望ましいでしょう。
 
これは店舗のルールを守るだけでなく、感謝の気持ちを伝えるマナーでもあります。
 
なお、トイレを借りる際に購入する商品については、100円前後のペットボトル飲料やお菓子などを選ぶ人が多いようです。手軽に買えて負担も少なく、店舗側への感謝の気持ちも伝わりやすいため、“ちょうどよい”と感じている人が多いのかもしれません。
 

「ご自由にお使いください」の場合のマナーと「暗黙のルール」

「ご自由にお使いください」と明記しているコンビニもあります。店舗側が厚意で広く利用を認めているケースです。買い物や声かけが義務というわけではありませんが、利用者が増えるほど店舗側の維持コストや負担がかかるため、最低限のマナーや配慮は欠かせません。
 
この場合も、トイレを借りる際に、飲み物やお菓子などを購入して感謝の気持ちを示す人も少なくないようです。
 
また、買い物をしない場合でも「お借りします」「ありがとうございました」といった一声があるだけで、店舗側も気持ちよくトイレを開放し続けやすくなるでしょう。トイレをきれいに使い、次の利用者に配慮することも、“暗黙のルール”といえそうです。
 

コンビニのトイレ利用時は「感謝の気持ち」で買い物を

コンビニのトイレを借りる際、「必ず何かを買わなければならない」という決まりはありません。ただし、店舗が善意でトイレを提供していることを考えると、100円前後の飲み物やお菓子などを購入して感謝の気持ちを示す人が多いようです。
 
こうした行動は、トイレの維持費やサービス継続に対する、ささやかな協力の意味も含まれているのかもしれません。
 
特に「トイレのみのご利用はお断りします」という貼り紙がある場合は、店舗側が明確にルールを示しているため、商品を購入し、ひと声かけてから利用するのが望ましい対応といえるでしょう。
 
また、トイレをきれいに使ったり、店員さんに「ありがとうございました」と声をかけたりする心遣いも大切です。こうした小さな配慮が、これからも誰もが気持ちよく利用できる環境づくりにつながるでしょう。
 

出典

e-Govポータル 刑法(明治四十年法律第四十五号) 第十二章 住居を侵す罪 第百三十条(住居侵入等)、第四十章 毀棄及び隠匿の罪 第二百六十一条(器物損壊等)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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