「20代独身」で家賃「8万円」のマンションに住む娘。20代は支出に対する「家賃の割合」が多いと聞くけど、平均より高いのでは?

配信日: 2025.06.18

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「20代独身」で家賃「8万円」のマンションに住む娘。20代は支出に対する「家賃の割合」が多いと聞くけど、平均より高いのでは?
賃貸物件で一人暮らしをするにあたって、家賃がいくらの物件を選ぶかは重要なポイントになるでしょう。
 
今回の事例のように「独身の子どもが住むマンションの家賃が平均より高いのでは? 」と心配になる人もいるかもしれません。
 
本記事では、20代独身者の支出における家賃の割合や家賃の平均をご紹介するとともに、家賃が適切な金額かを見極めるポイントについてもまとめています。
FINANCIAL FIELD編集部

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20代独身者の支出における家賃の割合は?

今回の事例では「20代は家賃の割合が高いと聞くがどうなのか? 」ということなので、20代独身者の支出における家賃の割合を見てみましょう。
 
2024年の「家計調査 家計収支編」によると、単身世帯34歳以下の消費支出は17万6160円で、そのうち住居費は3万9618円となっています。住居費のうち「家賃地代」が3万9041円、「設備修繕・維持」が577円、「設備材料」が75円、「工事その他のサービス」が502円です。
 
家賃の平均を3万9041円とすると、家賃は消費支出の2割程度を占めていることになります。
 
ただし、同調査における「家賃地代」には持ち家や家賃の低い給与住宅に住んでいる世帯も含まれているため、一般的な賃貸物件に住んでいる人にとっては低く感じられるかもしれません。
 

20代独身者の家賃の平均

ある調査結果によると、20代独身者の家賃に関する質問で最も多かったのは「6万円台」という回答だったようです。次いで「7万円台」「8万円台」となっています。
 
今回の事例では「家賃8万円は平均より高いのでは? 」ということですが、この調査では家賃が8万円台の人も一定数いるようなので、特別「高い」とはいえないかもしれません。
 

収入とのバランスを考えることが大切

20代独身者が住む部屋の家賃をどう考えるべきかについては、収入とのバランスが大切になるでしょう。
 
一般的には「家賃は手取りの3割くらいがよい」といわれているため、同じ20代でも収入によって最適な家賃は異なると考えられます。
 
手取りを額面の75%~85%とした場合、25万円の給与をもらっている人の手取りは18万7500円~21万2500円程度です。その手取り額の3割と考えると、5万6250円~6万3750円程度が家賃としてバランスのよい金額といえるでしょう。
 
今回の事例では「家賃8万円」ということなので、手取りが27万円程度だとバランスがよくなる可能性があります。
 
ただし、賃貸物件の家賃相場は地域や立地条件などによっても変わってくる可能性もあるため「手取りの3割程度だとよい物件が見つからない」ということもあるかもしれません。反対に、家賃相場が安い場所に住んでいる場合は「3割以下におさえても十分な条件の物件を見つけられる」ということもあるでしょう。
 
そのため、住んでいるエリアの家賃相場などもチェックしたうえで、8万円が高いか考えてみることをおすすめします。
 

20代独身者の家賃は「6万円台」が多いが「8万円台」という人も一定数いると考えられる

20代独身者の支出における家賃の割合は2割程度という調査結果がありますが、持ち家や家賃の安い給与住宅に住んでいる人も含まれるため、実際には2割以上を占めている人もいるでしょう。
 
また別の調査では、20代独身者の家賃は「6万円台」が多くなっていますが、「8万円台」という人も一定数いるようなので、今回の事例は特別高い方ではないかもしれません。
 
家賃の金額が適切かどうかを見極めるには、収入とのバランスを考えることも大切です。今の収入で8万円の家賃を支払っても生活が苦しくなっていないか、確認してみるとよいでしょう。
 

出典

e-Stat 政府統計の総合窓口 家計調査 家計収支編 2024年
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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