【詐欺】「お宅への荷物、雨でぬれて住所が読めません」→住所を教えると“ニセの宅配業者”に個人情報がもれることに!? 実は「宛名」が読めなくても届くって本当? 騙されないための対処法とは

配信日: 2025.06.18

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【詐欺】「お宅への荷物、雨でぬれて住所が読めません」→住所を教えると“ニセの宅配業者”に個人情報がもれることに!? 実は「宛名」が読めなくても届くって本当? 騙されないための対処法とは
雨の日が多くなるこの時期、郵便物や宅配物が雨にぬれて、宛先がにじんでしまったという経験をしたことがある人もいるでしょう。しかし、「宛先が雨でぬれて読めない」とニセの宅配業者からかかってくる電話は要注意だとSNSで話題になっています。この電話の何が危険なのでしょうか。
 
本記事では宅配物に関する詐欺電話とその正しい対応について解説していきます。
新川優香

名前と住所を簡単に教えるのはNG

最近、大手宅配業者の名を騙り、「荷物の宛先がぬれていて、住所と名前が読めません。配達のために住所と名前を教えてください」といった内容の電話がかかってくることがあるようです。
 
配達のために必要な連絡のように思えますが、実はこの電話は住所や名前などの個人情報を聞き出す詐欺であると、千葉県警察も警告しています。宅配業者を名乗っているとはいえ、安易に住所や名前を教えるのはとても危険です。また、電話以外にもメールで個人情報を聞き出すケースもあるので注意しましょう。
 

実は宛名が読めなくても届く

伝票が雨でぬれて宛名がにじんでしまったら、届け先が分からず困ってしまうのではないかと思うかもしれません。
 
しかしほとんどの宅配の伝票にはバーコードがついており、このバーコードを読み込むことで商品の管理や追跡をおこなうことができます。そのため、たとえ伝票の文字が読めなくなっても、バーコードが読み取れさえすれば、荷物管理情報にアクセスし、宛先を確認できるのです。
 
またほとんどの伝票は複写になっており、送り状の控えがあるはずなので、いざとなれば宅配業者で伝票を照合して、宛先を調べることもできるでしょう。
 
このように伝票が読めなくても宛先を調べる方法はあるため、わざわざ配達員が電話で住所や名前といった個人情報を聞き出す可能性は極めて低いのです。
 

「宛先を教えてください」には、こう対応するのがベター

もし「住所や名前を教えてほしい」という電話がかかってきたら、どのように対処するのがいいのでしょうか。
 
まずは、荷物の差出人や商品名、伝票番号を聞きましょう。いくら伝票がにじんでいたとしても、電話番号だけ読めて、それ以外が全く読めないという状況は考えにくいものです。この時点で相手が悪意を持って電話をしている場合は、相手から電話が切られるということもあります。
 
もし心当たりのある荷物であってもすぐ答えることはせず、折り返し連絡をしたいと伝え、最寄りの宅配便の支店に該当する品物があるかを確認しましょう。
 
宅配物が本物である場合は、「伝票が読めない」と言われた旨を伝えれば、会社から宅配員に連絡がいくはずです。電話がかかってきたからと慌てて答えることはせず、宅配業者や発送元に確認をすることが大切です。
 

「住所教えて」は詐欺かも。冷静な対応を

「宛先が読めないから住所を教えてほしい」という電話は、宅配業者を騙った詐欺の可能性があります。伝票にはバーコードや控えがあるため、業者が電話で住所を聞くことはほとんどないでしょう。
 
「宅配のため」といって住所や名前を聞かれても、安易に個人情報を伝えず、まずは落ち着いて差出人や伝票番号を確認し、正規のルートで問い合わせるようにしてください。
 

出典

千葉県警察 千葉西警察署からのお知らせ
ヤマトホールディングス 重要なお知らせ
 
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級

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