来年、小学生になる娘がいます。「ランドセルは平均6万円」と聞いたのですが、本当にその価格が妥当なのでしょうか?

配信日: 2025.06.17

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来年、小学生になる娘がいます。「ランドセルは平均6万円」と聞いたのですが、本当にその価格が妥当なのでしょうか?
小学校入学を控える家庭にとって、ランドセル選びは一大イベントのひとつです。価格やデザイン、素材の違いなど選ぶ要素は多く、最近では「ランドセルは平均6万円」と耳にすることも増えました。
 
でも、それって本当に妥当な価格なのでしょうか? この記事では、最新の相場や価格帯ごとの違い、後悔しない選び方のコツなどをご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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本当にランドセルの平均価格は6万円?

一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会が行った「ランドセル購入に関する調査 2025年」によると、ランドセルの平均購入価格は6万746円。つまり「6万円前後」というのは、実際の相場にかなり近い数字といえます。
 
ただし、価格はあくまで平均値。実際には3万円台の比較的リーズナブルなモデルから、10万円を超える高級モデルまで幅広く存在します。 そのため、6万円という価格が高いか安いかは、選ぶランドセルの素材やブランド、販売時期などによって大きく変わるのが実情です。
 

価格帯でどう違う? 素材と機能の違いをチェック

ランドセルの価格は、おもに素材と機能によって決まります。
 
【3万円〜5万円台】
人工皮革(クラリーノなど)が主流です。人工皮革は本革に比べて軽く、耐久性にも優れ、価格も抑えられるというメリットがあります。そのため、多くの家庭がこの価格帯のランドセルを選んでいます。
 
【6万円〜8万円台】
デザインの選択肢が増え、背負いやすさや収納力など機能面が充実してきます。また、一部に牛革を使用したモデルも登場し、見た目の高級感や丈夫さが特徴です。
 
【10万円以上】
10万円を超えると、コードバン(馬の尻革)などの高級素材を使用しており、非常に耐久性が高く、長期間きれいな状態を保てるのが魅力です。ただし、重さや価格の面ではハードルが高くなります。
 
つまり、6万円という価格は、品質と機能性、デザインのバランスが取れた“中間層”のランドセルに多く見られる価格帯であり、コストパフォーマンスを重視する家庭にとっては妥当といえるでしょう。
 

購入時期や販売チャネルによって価格は変わる

ランドセルは、購入時期や購入方法によっても価格が大きく異なります。
 
最近では「ラン活」と呼ばれるランドセル選びが年々早期化しており、4月〜6月にはすでに売り切れのモデルが出てくるほど。人気モデルや限定カラーなどは早期に完売するため、希望のランドセルを選ぶには早めの行動がカギとなります。
 
一方で、時期をずらして購入することでお得になる場合もあります。たとえば、年末や年明け以降にはアウトレットセールや旧モデルの値下げ販売も増えてくるため、予算を抑えたい方にはおすすめの時期です。
 
また、購入場所によっても価格は変動します。百貨店や専門店では高価格帯の商品が多く見られる一方で、ネット通販や量販店では同じスペックでも価格が抑えられている場合があります。実物を見て選びたい場合は店舗で、価格を重視するならオンラインも候補に入れるとよいでしょう。
 

価格だけでなく「使いやすさ」と「好み」も大切に

ランドセルの価格は確かに大切な判断基準ですが、それだけで選ぶのは避けた方がいいかもしれません。
 
毎日使うものだからこそ、背負いやすさや重さ、収納力、さらにはお子さま自身の「これがいい!」という気持ちも大切にしたいポイントです。
 
価格が高いからといって必ずしも使いやすいとは限らず、逆に手頃な価格でも十分に満足できるランドセルもたくさんあります。最終的には、家庭の予算とお子さまのニーズをしっかり見極めたうえで、後悔のない選択をすることが大切です。
 
ランドセルは6年間という長い付き合いになります。納得して購入できるよう、価格の妥当性を見極めながら、じっくり選んでみてください。
 

出典

一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会 ランドセル購入に関する調査 2025年
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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