友人の親が亡くなり「香典辞退の家族葬」をするとのこと。私の親の葬儀で「香典」をもらったけど、本当に不要ですか? そもそも参加して良いのでしょうか…?

配信日: 2025.06.16

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友人の親が亡くなり「香典辞退の家族葬」をするとのこと。私の親の葬儀で「香典」をもらったけど、本当に不要ですか? そもそも参加して良いのでしょうか…?
「家族葬なので香典やお供え物は辞退します」と言われ、どうすればいいのか迷ったことはありませんか? 友人や知人の親が亡くなり、参列の声をかけられなかったり、「香典不要」と伝えられたりしたとき、どうするのが正解なのでしょうか。
 
本記事では、家族葬とはどのような葬儀なのか、また「香典辞退」と言われたときの適切な対応について解説します。

家族葬とは?

家族葬とは、明確な定義はありませんが、一般的には、親族やごく親しい友人など、限られた範囲の人だけで故人を見送る葬儀形式を指します。昔ながらの一般葬と比べて参列者が少ないため、故人との最期の時間をゆっくりと過ごせるのが特徴です。
 
喪主の判断によって案内されることも多いため、参加を迷った場合は、無理に出向かず、お悔やみの言葉だけでも伝える、といった配慮が無難かもしれません。
 

家族葬の費用は?

葬儀相談依頼サイト「いい葬儀」が実施した「お葬式に関する全国調査(2024年)」によると、一般葬と家族葬の平均費用は以下のとおりです。

・一般葬:161万3000円
 
・家族葬:105万7000円

家族葬は一般葬よりも費用が抑えられる傾向にありますが、それでも平均で100万円程度かかるケースがほとんどです。
 

葬儀に参列して良い基準は?

友人の親が亡くなり家族葬と聞くと、「参列していいの?」と遠慮してしまう人もいるかもしれません。参列の可否は、一般的に故人や遺族との関係性によって判断できるでしょう。以下の2つのケースを参考に、自分に当てはまる状況を確認してみましょう。
 

案内があった場合

遺族から直接、あるいは共通の知人を通じて「参列のご案内」があった場合は、遠慮なく参列しましょう。これは、遺族が故人を見送ってほしいと願っている証拠です。
 

家族葬とだけ聞いた場合

「家族葬で執り行うことになった」とだけ聞いて、特に参列の案内がない場合は、基本的には参列を控えるのがマナーです。遺族は親しい身内だけで静かに故人を見送りたいと考えている可能性が高いです。
 
一般的には2親等以内の親族でおこなうことが多いようです。
 

香典辞退の場合の対応法

「香典辞退」と言われると、自分の親の葬儀で香典をもらった経験がある人ほど、「本当に何も渡さなくてよいの?」と迷う人もいるでしょう。かつて香典は当たり前でしたが、最近の家族葬では、遺族の負担を減らすため香典を辞退するケースが増えています。
 
では、どうすれば良いのでしょうか? 基本的には遺族の意向を尊重し、香典は渡さないのがマナーです。それでも気持ちを伝えたい場合は、以下の4つの方法を検討してみましょう。

・「供物・供花」を贈る: 事前に遺族や葬儀社に確認し、受け付けていればお供え物として贈ることができます。
 
・後日「弔問」に伺う: 葬儀後、遺族が落ち着いた頃に弔問し、お悔やみを伝える方法です。この際も香典は不要で、手土産程度が良いでしょう。
 
・「弔電」を送る: 葬儀に参列できない場合でも、弔意を伝える有効な手段です。インターネットや電話で簡単に手配でき、遺族の負担になりにくいのが特徴です。
 
・「お悔やみの手紙」を送る: 遠方の場合や、遺族に負担をかけたくない場合に、心からのメッセージを伝える手段です。金銭は同封しなくて良いでしょう。

まとめ

家族葬は、大切な故人とゆっくりお別れしたいという遺族の願いから選ばれることが増え、平均費用は105万7000円と、一般葬より抑えられます。香典辞退と告げられた場合は、基本的には香典は渡さず、供物や弔電など、遺族の負担にならない方法で、気持ちを伝えるのがベストです。
 
関係性や状況に応じて、遺族の負担にならない弔意の伝え方を見つけるとよいでしょう。
 

出典

株式会社鎌倉新書 第6回お葬式に関する全国調査(2024年)
 
執筆者 : 渡邉志帆
FP2級

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