職場の近くのクリニックに通い始めました。仕事が休みの土曜日に「定期券」を使って通院しても大丈夫でしょうか?
配信日: 2025.06.16

この記事では、土曜日の通院で通勤定期を使うのはOKかどうか、ルール違反になるパターン、安全に使うための注意点などを、鉄道会社のルールや制度をもとにわかりやすく解説します。

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目次
通勤定期券は「区間内」であれば曜日・目的を問わず使える
通勤定期券は、「自宅から職場までの通勤に使うこと」を前提に販売される乗車券です。ですが、本人が使用し、定期券の区間内であれば、土日祝日であっても利用は可能です。
あなたの通勤定期券が、「自宅から職場の最寄り駅までの区間」をカバーしていて、職場近くのクリニックがその最寄り駅周辺にあるのであれば、土曜日にその区間を使って電車に乗ることは、全く問題ありません。
なぜなら、定期券の規則上「目的(通勤・通学・私用など)」を問わないからです。土曜日に、クリニックの診察を受ける/薬をもらう/職場近くのスーパーで買い物するといったケースでも、不正利用には該当しません。
会社支給の通勤手当には就業規則が関わることも
鉄道会社としては問題がなくても、通勤定期券を会社が経費で支給している場合、以下のような注意が必要です。
●私用での利用を制限している会社が一部存在します
●会社によっては「通勤手当の範囲外利用は報告が必要」とするケースもありえます
とはいえ、会社にとっても「通勤以外の日に区間内を移動した」というだけでは、問題視することは少ないのが一般的です。もし気になる場合は、会社の就業規則や経理担当者に確認しておくと安心です。
不正利用とみなされるケースとは?やってはいけないNG行為
通勤定期券をめぐるトラブルの多くは、明らかなルール違反に該当するものです。たとえば、以下のような行為は不正乗車に該当します。
●他人に定期券を貸す、または譲る
●区間外の乗車をし、途中駅で入場・出場を繰り返して調整する
●自分の通勤経路とは異なる場所で使う(区間外利用)
これらが発覚すると、鉄道会社から正規運賃の3倍相当の「増運賃」が請求されることがあります。SuicaやPASMOの履歴が残っている場合、後日請求されることもあるため要注意です。
トラブルを避けるために、次の3点をチェックしよう
最後に、安心して定期券を使うために確認すべきポイントをまとめておきます。
●定期券区間内かどうかを確認する
通院先が定期券の区間に入っているか、路線図などで確認しておきましょう。
●本人使用が原則であることを忘れない
家族や友人に貸すのは完全にNGです。
●会社の規定が気になるなら一度相談を
私用利用に制限がある会社もありますが、問題にしないケースが多いです。
土曜日の通院も区間内なら定期券でOK。ルールを守って賢く使おう
通勤定期券は、「区間内」「本人使用」であれば、平日・休日にかかわらず自由に使えます。土曜日に職場近くのクリニックへ通う場合も、問題なく使えるのが基本です。
ただし、会社支給の定期券であれば、就業規則や経費利用のルールに目を通しておくと安心です。ルールを守って定期券を賢く使えば、通院もスムーズになり、余計な交通費も抑えられます。不安を残さず、安全に移動するために、定期券の仕組みをしっかり理解しておきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー