「20年以上放置」していた子ども名義の「口座」。「10万円」ほど放置していた気がするのですが、利用を「再開」することはできるのでしょうか?

配信日: 2025.06.14

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「20年以上放置」していた子ども名義の「口座」。「10万円」ほど放置していた気がするのですが、利用を「再開」することはできるのでしょうか?
子ども名義の口座は、親や親族が子の将来を考え、教育資金や結婚資金のために作られることがあります。しかし、口座の存在を忘れていたなどの理由で長期にわたって放置されていた場合、使えるのかどうか分からない人もいるでしょう。
 
そこで今回は、20年以上も放置されていた子ども名義の口座の利用を再開する方法についてまとめました。
FINANCIAL FIELD編集部

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20年以上放置されていた口座の利用再開は可能?

20年以上放置していた子ども名義の口座でも、利用を再開することは可能です。ただし、長期間利用がない口座は「休眠口座」として扱われるため、再開には手続きが必要となります。
 
休眠口座とは、一定期間取引が行われていない銀行口座のことです。一般的に、最後の取引から10年間が経過し、預金者との連絡が取れない状態の続いた口座が休眠口座として扱われます。
 
休眠口座の預金は「休眠預金等活用法」に基づき休眠預金として預金保険機構に移管され、社会課題解決のための資金として活用されることになっています。移管された後でも、権利者が手続きをすれば、払い戻しを受けることは可能です。
 
なお、口座を引き続き使うことはできるのかといったことや、預金の引き出し手続きなどについては、金融機関によって取り扱いが異なるため、事前に確認するようにしてください。
 

利用再開のために必要な手続きと準備

休眠口座の利用を再開するには、口座を開設している金融機関に直接問い合わせることが最も確実です。口座がどのような状態になっているかを確認しましょう。
 
その際、一般的に以下のような書類が必要になるでしょう。
 

・口座名義人(この場合は子ども)の本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)
・通帳、キャッシュカード、届出印
・そのほか金融機関が求める書類(住民票など)

 
もし、通帳やキャッシュカードを紛失した場合は、その旨を金融機関に伝えてください。金融庁によると、紛失していても、本人確認ができれば引き出しが可能です。金融機関によっては、追加で書類を求められる場合があるため、事前に確認しておくとスムーズです。
 

休眠口座にしないための対策

休眠口座になっても払い戻しを受けることは可能ですが、その手続きにはさまざまな書類を準備する必要があり、時間もかかります。
 
休眠口座にしないためには、年に1回以上は入出金や通帳記帳をするなど、定期的な取引を行うことが大切です。そのほか、住所変更があればすぐに届け出るようにしたり、口座の存在を家族に伝えておいたりするなどの情報共有をしておくことも役立つでしょう。
 

まとめ

多くの場合、長期間にわたって放置していた子ども名義の口座であっても、適切な手続きを踏むことで利用を再開することは可能です。なお、口座を引き続き使うことはできるのかといったことや、預金の引き出し手続きなどについては、金融機関によって取り扱いが異なるため、事前に確認するようにしてください。
 
今後、同様の問題が発生することを避けるためにも、定期的な口座管理や家族間での情報共有が大切です。不明点がある場合は、取引のある金融機関に相談することをおすすめします。
 

出典

金融庁 長い間、お取引のない預金等はありませんか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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