老後の貯金が「3000万」を超えました。老化による病気が心配ですし、金銭面でも余裕があるので「セカンドオピニオン」をつけたいですが「保険適用外」と聞きました。 「費用」はどれくらいかかるのでしょうか?
配信日: 2025.06.12

そこで今回は、セカンドオピニオンの目的とメリット、費用相場について解説します。

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セカンドオピニオンは保険適用外?
セカンドオピニオンは、原則として健康保険の適用外になります。保険診療の範囲は診断や治療に限られており、相談は対象外とされているためです。そのため、相談行為にあたるセカンドオピニオンにかかる費用は、全額自己負担になります。
セカンドオピニオンについて
セカンドオピニオンとは、現在受けている診断や治療方針について、主治医以外の専門医に第二の意見を求めることをいいます。
例えば、担当医から説明された内容について納得のいかない場合や、別の治療方法はないのか知りたいと思うケースもあるでしょう。セカンドオピニオンとして担当医以外の意見も聞くことで、納得のいく治療法を選択できるようになります。
目的
セカンドオピニオンの目的は相談であり、診療ではありません。今後の治療をどう進めるかを考えるための材料を得る場ともいえます。
基本的に診察や検査は行わず、主治医からの紹介状や検査データを基にほかの専門医の意見を聞く形になります。
メリット・デメリット
セカンドオピニオンを受ける主なメリットは、次の通りです。
●治療方針に対する納得感が得られる
●最適な選択肢を検討できる
一方デメリットは、費用が増える、病院を探す手間がかかる、治療が遅れる可能性があるなどがあげられます。
セカンドオピニオンの費用相場
セカンドオピニオンの費用は、受診する医療機関ごとに異なります。30分ごとに費用が設定されていることもあるようで、30分あたり2万〜3万円程度、30分以上60分までで4万~6万円程度となっています。
セカンドオピニオンを利用するためには、まずは主治医に「セカンドオピニオンを受けたい」と伝えたうえで必要な書類の準備をお願いしましょう。必要な書類は次の通りです。
●主治医からの紹介状
●検査結果(血液検査、画像診断など)のデータやコピー
必要な書類は、病気の状態や受診する医療機関によって異なります。また、セカンドオピニオンを提供している医療機関は限られており、完全予約制となっていることが多いようです。相談できる時間は最長60分までと決められていることもあるため、質問したいことを事前にメモにまとめておくとよいでしょう。
セカンドオピニオンは保険適用外のため1時間でおよそ4万~6万円程度の費用が必要
セカンドオピニオンは自由診療です。保険適用外となるため、受診にかかる費用は全額自己負担となります。費用相場は1時間でおよそ4万〜6万円程度です。
受診にはある程度の費用がかかる一方で、ほかの専門医の意見を聞くことで納得して治療を進められるほか、最適な治療方法を選択できるなどのメリットもあります。
現在の担当医以外の専門医の意見を希望する場合、まずは現在の担当医にセカンドオピニオンを受けたい旨を伝えましょう。セカンドオピニオンを受けるためには、現在の病状を正確に伝えるために担当医の協力は必要不可欠です。
セカンドオピニオンを上手に活用して、前向きに治療を進めていきましょう。
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー