孫が毎週末「ゲームセンターに連れて行って欲しい」と言ってきます。クレーンゲームで“取れないぬいぐるみ”に「散財してしまう」のですが、よい方法はないでしょうか?
配信日: 2025.06.11

一方、そのたびに1000円札が消えていき、「思い出作り」と割り切れない現実に、戸惑いを感じる人も少なくないでしょう。「孫にせがまれると断りにくい」「でも財布が厳しい」という悩みを抱く祖父母世代は多いのではないでしょうか。
今回は、孫に「クレーンゲームでぬいぐるみを取ってほしい」というお願いをされた場合に、うまく景品を取るためのコツやお金を浪費せずに済む方法を考えます。

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なぜクレーンゲームは難しいのか?
クレーンゲームが簡単に景品を取らせてくれないのは、偶然ではありません。実際、アームの力加減や景品の置き方には、取れにくいよう調整されている場合があります。株式会社セガ フェイブが運営するセガプラザの情報によれば、アームの動き方には複数の種類があり、つかむより「押す」や「引っかける」といった動作で取ることも多いようです。
また、景品の重さや形状によっても成功率は変わります。初期配置の段階で奥に置かれていたり、滑りやすい素材だったりすると、難易度はぐんと上がります。あくまで「ゲーム」として楽しんでもらうための設計ですが、知らずに何度も挑戦すると、出費だけがかさみやすいのです。
実は攻略のコツがある
実は、クレーンゲームにはいくつかの「狙い方」があります。基本的な取り方には「押し込み型」「引っかけ型」「ずらし型」などがあり、景品の位置や形に応じて、最適な方法が異なるようです。
例えば、箱型の景品は角を押し込むことでずらせることがあり、丸みを帯びたぬいぐるみはアームの開閉のタイミングを活用すると安定します。
また、初心者向けに設計された「取りやすい台」も存在します。こうした台は、アームの力が比較的強く、景品が手前に置かれていることが多いため、成功率が上がるでしょう。遊ぶ前に台の表示をよく確認するのも一つの工夫です。
さらに、プレイ前に他の人がどのように挑戦しているかを見ると、動きのクセや成功パターンが見えてくることもあります。何度もお金を投入する前に観察することで、無駄な出費を抑えることが可能です。運だけでなく、観察力と工夫で結果が変わるのがクレーンゲームの奥深さです。
毎回お金をかけすぎない工夫
「今日は1000円だけ」「3回まで」といった具体的なルールを最初に決めておくことが大切です。最初に約束しておけば、途中で諦めるときの納得感も違ってきます。ルールを守る姿勢は、孫にとってもよいお手本になるでしょう。
また、取れなかった場合でも、「どんな風に狙ったか」「あと少しだった」といった会話を楽しむことで、過程自体を思い出として残せます。
記録として動画や写真を撮っておけば、「また挑戦しよう」と前向きに切り替えるきっかけにもなるかもしれません。景品が取れなかった日も、努力の跡が残ることで、特別な時間として記憶に残っていくはずです。
祖父母世代が気をつけたい金銭感覚のバランス
孫にとっては楽しい遊びの時間でも、際限なくお金をかけてしまうと「いくらでも使える」と誤解を与えてしまう恐れがあります。小さなうちから「お金には限りがある」感覚を少しずつ教えることは、将来の金銭感覚にもつながるため、大切です。
例えば、クレーンゲーム用のおこづかいを一緒に財布に入れて、「この中から使おう」と提案すれば、予算内でゲームを楽しむ習慣が自然に身につきます。大人がルールを決め、それを守る姿勢を見せることで、孫にも節度ある行動が伝わるでしょう。
上手に付き合って、楽しい週末を
クレーンゲームは、ただの運試しではありません。取り方のコツを知り、予算の上限を決めておけば、無理なく楽しめる娯楽です。何より大切なのは、孫とのかけがえのない時間を、無理のない形で楽しむことです。
無理のない工夫を取り入れて、気持ちにもお金にも負担の少ない週末を過ごしましょう。景品が取れなくても、一緒に過ごした時間が何よりの思い出になるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー