6月、会社の部下が「結婚式」を挙げるそうです。「3万円のご祝儀」ではやはり失礼でしょうか?

配信日: 2025.06.11

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6月、会社の部下が「結婚式」を挙げるそうです。「3万円のご祝儀」ではやはり失礼でしょうか?
6月は、日本では梅雨シーズンに入ります。そのため、結婚式の費用が比較的安くなる傾向があり、この時期を狙って式を挙げるカップルも少なくありません。
 
結婚式に参列する際、準備しなければならないのがご祝儀です。金額についてはさまざまな説が広まっているため、迷う人もいるのではないでしょうか。本記事ではご祝儀の一般的な金額について、立場ごとに解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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部下へのご祝儀は「3万円」でも失礼に当たらない

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会のアンケート調査によると、部下へのご祝儀として最も回答が多かった金額は3万円、平均額は2万8925円という結果でした。よって、3万円でも失礼に当たることはないと考えられます。
 
以前は偶数金額は「割り切れる」といった解釈から縁起が悪いとされ、2万円はご祝儀に適さないとの考え方もありました。しかし、現在では2=ペアを連想させるという考え方から、2万円でも特に問題ないとされています。
 
ご祝儀の内訳は、新郎新婦に対して結婚式の食事代と、結婚の祝い金です。一般的に食事代は2万円、祝い金は1万円とされているため、こうした観点からも3万円は適した金額であるといえるでしょう。
 

「主賓」として招待された場合のご祝儀は?

主賓として招待された場合は、5〜10万円の金額を包むのが一般的です。主賓とは、招待客の中でも一番格の高いゲストを指す言葉です。両家が一名ずつ、新郎新婦の恩師や上司などを主賓として招待します。
 
結婚式のプログラムには「主賓挨拶」や「主賓スピーチ」が含まれており、主催側は主賓に対して挨拶やスピーチのお礼、さらには豪華な引き出物を用意することが多いです。そのため、感謝の意を込めて多めのご祝儀を包む必要があります。
 
「部下の結婚式」というケースであれば、主賓として招待されることもあるでしょう。招待状を送る前に相談することが一般的であるため、突然主賓になってしまい、その場で多めのご祝儀を求められることはありません。あくまでも可能性の一つとして考え、多めの金額を準備しておくといいでしょう。
 

職場の部下へのご祝儀の金額を決めるポイント

職場というシチュエーションにおいて、ご祝儀の金額を決める際、いくつかのポイントが存在します。
 

・役職に沿う

上司など、目上の人が参列する場合、その人よりも金額が高くならないようにしましょう。上役の顔を立てるというマナーがあるためです。社内で参列する人を事前に把握しておくといいでしょう。
 

・部下へのご祝儀は平等に

過去に別の部下にご祝儀を渡したことがある場合は、同等の金額を準備するようにしましょう。金額差が判明したことによるトラブルを避けるためにも、平等な金額を包むのが無難です。
 

・社内ルールを優先

社内の相手に送る際、ご祝儀の金額を一律で定めている会社も存在します。そういった場合は、ルールに沿った金額を包みましょう。
 

・夫婦で参列する場合

倍額かつ奇数の含まれている額を一つに包みましょう。一人当たり3万円の場合は、6万円よりも5万円の方が好ましいです。
 

まとめ

部下へのご祝儀として、表題の3万円は一般的な金額であり、失礼に当たることはないといえます。しかし主賓であるか否か、社内の立場、ルールなどによって適切な金額は異なります。本記事を参考に、そういった状況も加味してご祝儀の金額を決定しましょう。
 

出典

一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会 結婚式のマナー 結婚式マナーQ&A ご祝儀はいくら包めばいいですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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