ながら運転で罰金「1万2000円」!? 2026年4月から実施される、自転車への「青切符」はどんな内容?“厳格化の背景”もあわせて解説
配信日: 2025.06.11

本記事では、「青切符」が導入された背景、そして具体的な「青切符」が交付される違反行為などについて解説します。

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
青切符厳格化の背景
「青切符」とは「交通反則告知書」のことです。この書面が青い色をしているため「青切符」と呼ばれています。
では、なぜ自転車の違反行為に対して、この「青切符」が交付されるようになったのでしょうか。それは、スマホの操作をはじめとするながら運転などによる、自転車の死亡および重傷事故が増加したためです。
警察庁が公開した情報によると、スマホのながら運転を起因とする自転車の交通事故件数は、2020年は12件だったのに対して、2024年は28件まで増加しました。なお、事故の当事者の年齢は、約6割が19歳以下でした。
こうしたながら運転に起因する事故をはじめとした自転車の事故の抑止などを目的に、2026年4月より反則金を科すことが正式に決定されました。なお、対象となる年齢は16歳以上です。
主な自転車の違反行為
「青切符」交付の対象となる違反行為は、複数あります。以下では、そのなかから特に注意したい違反行為と罰金について解説します。なお、違反行為と罰金は今後正式に決定されます。
スマホを操作しながら運転
スマホを操作しながら自転車の運転をするのは、視界が狭まり、注意力や判断力が大幅に低下するため、大変危険です。当然「青切符」交付の対象行為であり、1万2000円の反則金を科されます。
自転車の運転中はスマホを使用せず、地図を見る、電話をするなど、スマホの操作が必要な場合は安全な場所で一時停止してからにしましょう。
傘を差しながら運転
雨天時に傘を差して自転車に乗る人は少なくありませんが、運転時の視界が制限される危険な運転行為です。
そのため「青切符」交付の対象になります。雨天時にどうしても自転車に乗らなければならない場合は、レインコートを利用しましょう。反則金は5000円です。
イヤホンをつけながら運転
イヤホンで音楽を聴きながら自転車の運転をすると、音による周囲の状況把握が困難になります。傘を差しながら運転した場合と同じく、5000円の反則金が科されます。自転車の運転をする際は、イヤホンは必ず外しましょう。
もし「青切符」を無視したら?
「青切符」を交付されたら、期日までに罰金を支払わなければなりません。もし期日を過ぎても罰金が支払われない場合、まず督促状が届きます。
それでもなお支払いが確認できなければ、交通事件として通常どおり刑事手続きが進みます。万一起訴されてしまうと、懲役刑や罰金、科料の可能性もあるため、絶対に無視しないようにしてください。
改めて自転車のルールについて学ぶのをおすすめします
自転車の違反に対する厳格化は、自転車の事故を減らすために決まりました。ながら運転をはじめ、普段なんとなく行っている行為が取り締まりの対象になっているケースも少なくありません。
青切符制度が本格的に始まる前に、改めてルールを見直し、自身の自転車の乗り方に問題がないか振り返ってみましょう。
出典
警察庁 やめよう!運転中のスマートフォン・携帯電話等使用
警察庁 自転車の交通違反に対する交通反則通告制度の適用
警察庁 令和6年における交通事故の発生状況について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー