30代の男性です。「礼服」を買いたいと考えていますが、金額差が生まれる要因はなんなのでしょうか? 「3万円」と「10万円」のものだと何が違うのですか?

配信日: 2025.06.06

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30代の男性です。「礼服」を買いたいと考えていますが、金額差が生まれる要因はなんなのでしょうか? 「3万円」と「10万円」のものだと何が違うのですか?
「礼服を購入したいけれど、金額差が大きすぎてどれを選ぶべきか分からない」と、悩んでいる人もいるでしょう。礼服は着用頻度が高いものではないため、慎重に選びたいものです。
 
そこで今回は、礼服の費用相場や金額差が大きくなる理由を解説します。礼服選びで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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礼服とは

礼服とは、冠婚葬祭で着用される「フォーマルスーツ」を指します。一般的には、入学式や卒業式などの式典、結婚式、葬式など、それぞれの場面に適した礼服があるそうです。
 
また、礼服は黒を基調としたものが多いですが、場面によって必ずしも「黒」というわけではありません。
 
特に、葬式などの弔事の場では、ビジネススーツは好ましくないと考えられます。詳しい人が見ればひと目で分かるため、いざというときのために礼服を用意しておきましょう。
 

礼服の相場

礼服は、着用する場面や年齢、季節などによって適切なスタイルが異なるため種類が豊富です。そのため価格帯も広く、2万円台のものから10万円を超えるものまで販売されています。ここでは、年齢別の購入されやすい価格相場を以下の表1にまとめました。
 
表1

年齢 価格帯
20代・30代 3万円〜5万円
40代以上 5万円以上
管理職や経営者 10万円以上

※筆者作成
 
礼服は、年齢や役職、立場によって選択することが一般的とされています。また、頻繁に着用するものではないため、使用頻度によって出費を調整する人もいるでしょう。
 
例えば、大学生や社会人になりたての20代前半では、着用する機会が少ないため3万円程度のものが選ばれやすいようです。30代になると、ビジネスの場面や友達の結婚式など、使用機会が徐々に増える可能性があります。
 
40代になると、資金面で余裕ができたり役職が与えられ立場が変わったりするため、5万以上のものが選ばれやすくなるようです。管理職や経営者になると、オーダーメイドの礼服を選択するケースもあり、購入費に10万円以上かける人もいるでしょう。
 
一方で、40代以上になると体型が変化しやすくなるかもしれません。着用する際にサイズが合わないことも考えられるため、レンタルを利用する人もいるようです。なお、礼服のレンタル費用は5000円〜1万円程度とされています。
 

礼服の価格帯が変わる要素

礼服は、以下の要素によって価格帯が広めに設定されています。
 

・「黒」の濃さ
・生地
・仕立て(国内or海外)
・機能性

 
礼服は基本的に「黒」が選ばれやすい傾向がありますが、黒の濃さに違いがあり、「濃染加工」が施されていると金額が高くなる傾向があります。
 
濃染加工とは、繊維の表面に意図的に凹凸を作り光の正反射を減らして濃色効果を得る手法です。生地に対して手を加えているため、価格も高くなるでしょう。
 
また、生地の品質や機能性、デザイン性によって価格帯が異なる可能性もあります。仕立てを海外で行っている場合は価格がおさえられ、国内で行うと高くなる傾向です。
 
加えて、ウエストの長さを調整できるアジャスター付きや、形状記憶プリーツ・撥水(はっすい)加工などが施されている機能性の高いものは高額になりやすい場合があります。
 
例えば3万円クラスの礼服は、ポリエステル系の素材を採用し、家庭での手入れが簡単で動きやすさを追求した実用的な作りが魅力です。
 
一方で、価格帯10万円の礼服は、世界的に評価の高い生地ブランドの素材をベースに、シルクのような質感の裏地や職人が手作業で仕上げた天然素材のボタンを配した、格調高い仕様となっています。
 

礼服は年齢や立場などによって選択する価格帯が異なる傾向がある

礼服は、年齢や立場、生活レベルによって選択する価格帯が異なる傾向があるため、3万円や10万円など、幅広い価格の商品が販売されています。
 
今回の場合、30代男性ということなので、3万円〜5万円が一つの目安となるでしょう。金額差が生まれる要因としては、黒の濃さや生地、仕立て、機能性などに違いがあり、例えば、黒が濃い国内仕立ての礼服や機能性が高い礼服は、比較的価格が高い傾向です。
 
また、結婚式や式典、葬式など場面によって適した礼服が異なるため、着用する場面や年齢、立場に合わせた礼服を選択しましょう。
 
ただし、礼服の価格や選び方には個人差があり、必ずしも高額なものが必要とは限りません。使用頻度や予算に合わせて、無理のない範囲で自分に合った一着を見つけてみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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