コストコで新商品が出るたびに「購入→返品」を繰り返す友人。「制度上は問題ない」とのことですが、本当に問題ないのでしょうか? コストコの“返品ポリシー”を確認
配信日: 2025.06.07

そんなコストコの商品は、気に入らなければ理由を問わず返品することができます。とはいえ、制度を悪用するような行為、例えば新商品を買っては返品を繰り返すようなことをしていては、問題にならないのでしょうか?
本記事では、コストコの返品ポリシーの内容や制限、そして年会費の値上げについて解説します。返品制度を正しく利用するためのポイントをまとめたので、ぜひ買い物の参考にしてください。

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コストコの返品ポリシーとは?
コストコで直接購入したものであれば、基本的にほとんどの商品が返品可能です。食べかけの食品から衣類、日用品に至るまで、購入後に満足できなかった場合には、理由にかかわらず返品ができます。
ただし、一部の商品には、返品に関して特別なルールがあります。
・家電製品
テレビ、パソコン、白物家電などは、購入後90日を超えると返品ができません。
・そのほかの返品不可の商品
ギフトカードやチケット類、金・銀・プラチナなどの地金商品は返品を受け付けてくれません。
・ダイヤモンド製品
一石1カラット以上のダイヤモンドについては、返品は可能であるものの、コストコ指定の鑑定士による鑑定が必要です。確認が取れ次第の対応となるため、即時での返品には対応していません。
返品時には商品を持参する必要があり、返金は商品と引き換えになります。その際、レシートがなくても会員証で購入履歴が確認できれば対応してもらえます。
返品しすぎても大丈夫?
コストコの利用規約には、返品回数について明確な制限は設けられていません。原則として、購入商品に満足できなかった場合は、商品と引き換えに全額返金が可能です。
ただし、規約には「入会の拒否、または、会員資格の取り消しを無条件でする場合もある」と明記されています。つまり、制度上は返品できるとはいえ、頻度や内容によっては会員としての信用に影響する可能性があるといえるでしょう。
実際に、返品すると「アンケート」という形で書類が届き、返品理由について回答を求められることがあります。通常、返品時にも理由を口頭で伝えます。しかし、登録住所に届く手紙については、正式な確認手続きの一環と考えられるため、速やかに回答し、返送することをおすすめします。
コストコの年会費が高くなった!?
2025年5月1日から、コストコの年会費が改定され、各種会員プランで400~1300円(税抜)の値上げが実施されました。今回の改定について、コストコは「商品とサービスの質と価値をさらに高めていくため」と説明しています。調剤薬局や補聴器センター、ガスステーション、オンラインサービスなどの拡充もその一環とされています。
対象となるのは、更新月が2025年5月以降の会員です。なお、改定では、エグゼクティブ会員のリワード上限額が10万円から11万円に引き上げられるなど、特典も一部拡充されました。
会員にとっては値上げと感じるかもしれませんが、今後のさらなるサービス向上を見据えたものであり、これまで以上に満足度の高い会員制度を目指していることがうかがえます。
まとめ
コストコで新商品が出る度に購入し、返品を繰り返す行為は、規約で明確に禁止されていなくても、あまり望ましい行動とはいえません。今後も安心してサービスを利用し続けたいのであれば、正当な理由のない頻繁な返品は避けるのが賢明です。
コストコは、より質の高いサービスを提供するため、さまざまな取り組みをしています。利用する側としても、節度を持った行動を心掛けていきたいですね。
出典
コストコ 利用約款 会員規約8. 商品保証対象外の商品の返品に関するポリシー
コストコ 重要なお知らせ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー