湿気に負けない髪に!「毎朝10分ヘアアイロン」VS「年2回の縮毛矯正」…30年後にお得なのは?
配信日: 2025.06.07

本記事では、それぞれにかかるコストや時間を30年間で比較し、どちらが家計にやさしい選択かを調べました。
ライフスタイルや髪の状態に応じた使い分けのポイントも紹介していますので、長期的な視点で無理なく続けられる方法を見つけたい方はぜひ参考にしてください。

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目次
毎朝10分のヘアアイロンにかかる電気代と年2回の縮毛矯正代を比較
毎朝ヘアアイロンを使い続ける場合と、年2回縮毛矯正を受ける場合では、どれくらいのコスト差が出るのでしょうか。30年という長期スパンで比較し、どちらが家計にとって合理的な選択となるのかを見ていきましょう。
毎朝10分ヘアアイロンをかける30年分の電気代
ヘアアイロンを毎朝10分、30年使用した場合の電気代は、表1の通りです。電気代は「消費電力量÷1000×使用時間×目安単価31円/キロワットアワー」で計算しています。
また、ヘアアイロンは、各製品や使い方によって消費電力が異なるため、今回はある製品の1時間あたりの消費電力である「41ワット」を使用しました。
表1
電気代 | 消費時間(日数換算) | |
---|---|---|
1日当たり | 約0.2円 | 10分 |
1年当たり | 約73円 | 約60時間(約2.5日) |
30年当たり | 約2190円 | 約1800時間(約75日) |
※筆者作成
表1より、ヘアアイロンを毎朝10分かけると1日当たりの電気代は約0.2円かかり、1年で約73円、30年間に換算すると約2190円かかることが分かります。毎朝10分を30年で換算すると、消費する時間は約75日間に及ぶようです。
なお、電気代はご家庭の使い方や機種によって変わることもありますので、ひとつの目安として参考にしてみてください。
年2回、30年間縮毛矯正にかかる金額
縮毛矯正の一般的な料金は約1万円で、サロンによって相場は6000円~2万円と変動します。30年間年2回のペースで計算すると、縮毛矯正にかかる金額は、表2の通りです。
表2
※筆者作成
表2より、年2回縮毛矯正にかかる金額は、1回当たりの価格が1万円の場合は2万円、30年間では60万円に及ぶことが分かります。安価な6000円の場合でも30年間で36万円、2万円の場合は120万円と高額な支出となるでしょう。
表1より、毎朝10分のヘアアイロンを30年続けた際の電気代約2190円と比べると、費用の差は約35万円~120万円弱となり、ヘアアイロンの方が金銭面でメリットが大きいことが分かります。
一方、施術時間に関しては、縮毛矯正は30年で約180時間を消費するのに対し、ヘアアイロンは30年で約1800時間と約10倍もの差が生じます。時間を有効に活用したい人にとっては、縮毛矯正の方がメリットが大きいでしょう。
ヘアアイロンに向いている人と縮毛矯正に向いている人の特徴
上述したように、縮毛矯正すると費用がかかるものの、毎朝のスタイリングが楽になるメリットがあります。一方、ヘアアイロンは、毎朝のスタイリングに時間がかかるものの、手軽に使用できるでしょう。
ヘアアイロンを使うか縮毛矯正をかけるか迷う人のために、それぞれに向いている人の特徴を解説します。
ヘアアイロンに向いている人
ヘアアイロンは、自分の髪質や希望のスタイルに合わせて柔軟にスタイリングしたい人に向いているといえるでしょう。例えば、全体をナチュラルにまっすぐ整えたいときなどに適しています。
また、髪質によっては縮毛矯正をかけると仕上がりが硬く感じられることもあるため、より自然な仕上がりを求める人にも、ヘアアイロンが選ばれる傾向があります。
ただし、毎日の使用によって髪への熱ダメージが蓄積されるおそれもあり、こまめなトリートメントやヘアケアの併用が欠かせないでしょう。
また、ブリーチを繰り返しているなど、もともとダメージが強い髪の場合は、縮毛矯正によるさらなる負担を避ける目的で、アイロンによるスタイリングを選ぶ人もいるようです。
いずれにせよ、髪の状態やライフスタイル、希望する仕上がりなどを総合的に考慮し、自分にとって無理のない方法を選ぶことが大切です。
縮毛矯正に向いている人
縮毛矯正は、くせ毛が強かったり、髪が広がりやすかったりする人にとって、頼れる方法のひとつです。
朝のスタイリングに時間をかけずに済ませたい人や、雨の日でも髪のまとまりを保ちたい人には、特にメリットを感じやすいかもしれません。
施術では、髪の内部のたんぱく質の結合をいったん切って熱で伸ばし、その状態で再結合させることで、しっかりとストレートヘアに整えます。そのため、毎朝ヘアアイロンに時間をかけていた人でも、ぐっと手間が減るケースもあるでしょう。
とはいえ、薬剤や熱による負担は避けられません。髪の状態や希望する仕上がりによって合う・合わないは変わってくるため、気になる方は一度、美容師に相談してみるのがおすすめです。
「年2回の縮毛矯正」を30年続けるよりも「毎朝10分のヘアアイロン」の方が30万円以上安く済む
30年続ける「年2回の縮毛矯正」よりも「毎朝10分のヘアアイロン」の方が、30万円以上節約できるケースもあるようです。ただし、費用がかかるものの、縮毛矯正をかけるとスタイリング時間を短縮できるメリットがあります。
忙しい朝にスタイリングの時間をかけたくない人や、髪の広がり・強いくせ毛に悩んでいる人には、縮毛矯正が向いているかもしれません。
一方、毎朝のスタイリングが苦にならない人や髪のダメージが気になる人は、ヘアアイロンを使用するとよいでしょう。費用と手間のバランスをふまえて、自分にとって心地よく続けられる方法を見つけてみましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー