最近「センキョ割」という割引があることを知りました。7月に選挙がありますが、どうすれば利用できるのでしょうか？

最近、「センキョ割」という言葉を耳にした方もいるのではないでしょうか。選挙に参加すると、地域の飲食店やサービスで割引や特典が受けられる仕組みです。若い世代を中心に、選挙への参加を後押しするユニークな取り組みとして注目を集めています。
 
2025年7月には各地で選挙が予定されていますが、「どうすればセンキョ割を利用できるの？」「何を見せればいいの？」と疑問に思う人も多いはず。本記事では、センキョ割の仕組みや使い方、対象店舗の探し方、注意点までをわかりやすく解説します。

センキョ割ってなに？ 選挙と割引のユニークな取り組み

センキョ割とは、「選挙に行った証明を見せることで、店舗で割引などのサービスが受けられる」民間主導のキャンペーンです。2007年に早稻田商店街の有志の店舗から始まり、若年層の投票率向上と地域活性化を目的に全国へと広がってきました。
 
選挙がある時期になると、センキョ割のキャンペーンサイトがオープンし、参加店舗がサービス内容とともに掲載されます。店舗集客、地域活性化、選挙参加の促進という、三者にとってメリットのある「三方良し」の取り組みです。
 

センキョ割はどうやって使う？ 3ステップで簡単に利用可能

センキョ割の利用方法はとてもシンプルで、以下の3ステップです。
 
1．投票に行く（期日前投票でもOK）
 
投票所で投票を済ませたら、センキョ割の対象になります。投票日はもちろん、期日前投票でも問題ありません。
 
2．証明を用意する
 
投票の事実を証明するには以下の方法があります。
 
・「投票済証明書」をもらう
 
自治体によっては、希望すれば投票後に「投票済証明書」を発行してくれます。係員にひと声かけてみましょう。
 
・「投票所の看板などと一緒に自撮り」する
 
投票所前の看板やポスターの前で自撮りをするのも一般的な方法です。
 
※投票所の中での撮影は禁止されています。写真を撮る際は、会場外の案内板などを背景にしましょう。
 
3．店舗で証明を提示して特典を受ける
 
投票証明を提示して、参加店舗で割引やサービスを受けましょう。
 

どんな特典がある？ 対象店舗と内容をチェックしよう

センキョ割の特典は、参加する店舗ごとに異なります。飲食店が多い印象ですが、カフェ、雑貨店、美容室、スポーツ施設など、業種は幅広くなっています。
 
例えば過去のセンキョ割では以下のような特典がありました。

・カフェでドリンクが1杯無料
 
・ラーメン店でトッピングサービス
 
・飲食店で会計時10％OFF
 
・ネイルサロンで500円引き
 
・雑貨店で購入時にノベルティプレゼント

参加店舗はセンキョ割の公式サイトや、SNS、自治体・地域団体の案内などから確認できます。
 
また、地域によっては「ご当地センキョ割」として独自に企画されている場合もあり、観光地では旅館や温泉でのサービスも実施されることがあります。
 

まとめ：選挙に行って、地域でもちょっと得しよう

センキョ割は、投票という社会的な行動にちょっとした“ごほうび”を添える、新しいかたちの市民参加促進キャンペーンです。特典を目当てに投票するのは不真面目？ と思うかもしれませんが、実際には「きっかけ作り」として非常に有効です。
 
制度として国が用意したものではなく、民間や地域団体の自発的な取り組みであることも、温かみやユニークさのある点といえるでしょう。
 
せっかくの選挙、投票所に行くだけで地域でもお得な体験ができるなら、使わない手はありません。2025年7月の選挙でも、各地でセンキョ割が開催予定です。選挙の日を、いつもと少し違うかたちで過ごしてみるきっかけになるかもしれません。
 

出典

一般社団法人 選挙割協会 センキョ割 センキョ割の歴史
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー