軽自動車からの乗り換えで「ヤリス」か「プリウス」で迷っています。「5ナンバー」と「3ナンバー」で維持費はどのくらい異なりますか?

配信日: 2025.06.05

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軽自動車からの乗り換えで「ヤリス」か「プリウス」で迷っています。「5ナンバー」と「3ナンバー」で維持費はどのくらい異なりますか?
「5ナンバー」や「3ナンバー」など「〇〇ナンバー」と聞いたことがあるけれど、どのような基準で分類されているのか、明確に把握していない方もいるのではないでしょうか。
 
本記事では、5ナンバーと3ナンバーの違いについて詳しく解説します。また、ヤリスとプリウスを例に挙げ、3ナンバーと5ナンバーの維持費がどれだけ異なるのか紹介しましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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そもそも「5ナンバー」と「3ナンバー」はなにが違う?

「5ナンバー」と「3ナンバー」は、車のボディサイズと排気量の違いによって決まります。
 
5ナンバーとは、人の輸送に使われる小型自動車です。対して、3ナンバーは乗車定員10人以下の人の輸送に使われる普通自動車をいいます。3ナンバーの基準を一つでも満たす普通乗用車は「3ナンバー」、5ナンバーの条件を全て満たす小型乗用自動車は「5ナンバー」です。5ナンバーと3ナンバーの条件を、以下の表1にまとめました。
 
表1

ボディサイズ 排気量
全長 全幅 全高
5ナンバー 4.7メートル以下 1.7メートル以下 2.0メートル以下 2.0リットル以下
3ナンバー 4.7メートル超 1.7メートル超 2.0メートル超 2.0リットル超

※筆者作成
 
一般的に、大きいボディサイズの車は排気量が多く、小さいボディサイズの車は排気量が少ないため、「大きい車=3ナンバー」「小さい車=5ナンバー」と認識するとほぼ間違いないでしょう。
 
しかし、ボディサイズが小さくても排気量が2.0リットルを超える車も存在するため、その場合はサイズに関係なく3ナンバー(大きい車)に分類されます。
 
ちなみに、トヨタの車における5ナンバーと3ナンバーの車種例は、以下の通りです。
 

5ナンバー:アクア、シエンタ、ライズ、ヤリス
3ナンバー:ヴォクシー、クラウン、プリウス

 

「5ナンバー」と「3ナンバー」の維持費の違い

5ナンバーと3ナンバーは、ボディサイズと排気量で分類されますが、維持費の「自動車税種別割」はエンジンの総排気量、自動車重量税は車両の重量に応じて決まります。そのため、ナンバーの分類は関係ありません。総排気量が小さい3ナンバーの車が、総排気量が大きい5ナンバーの車よりも自動車税が安くなるケースもあるのです。
 
自動車税種別割とは、自動車を所有する人に課税される県の税金で、地方税法によって定められています。自動車重量税とは、自動車の新規登録や車検の際に、自動車の重量や種別などに応じて課される税金です。
 

「ヤリス」と「プリウス」の維持費

5ナンバー新型ヤリスと、3ナンバープリウスの1年間の維持費目安を、以下の表2で比較してみましょう。
 
表2

ヤリスX(1.0リットル・2WD)
※エコカー対象外
プリウスG(2.0リットル・2WD)
※エコカー対象
自動車税種別割 2万5000円 3万6000円
自動車重量税 8200円 7500円
車検+任意保険料+メンテナンス費用 11万8223円 36万1042円
自賠責保険料 8825円 8825円
印紙代 900円 900円
①合計 16万1148円 41万4267円
燃料費 9万594円 6万986円
駐車場代 12万4104円 12万4272円
洗車代 1万1676円 1万1676円
②合計 22万6374円 19万6932円
総合計(①+②) 38万7522円 61万1199円

※筆者作成
 

まとめ

5ナンバーと3ナンバーは、車のサイズや排気量によって分類されています。しかし、自動車税種別割は総排気量、自動車重量税は車両の重量に応じて決まるため、ナンバーによって維持費が高くなるとは限らないでしょう。
 
しかし、車のサイズが大きいほど排気量や重量が大きくなるため、一般的に3ナンバーの方が税金は高い傾向にあるようです。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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