月収22万円・一人暮らし。家賃に「8万円」かけているのは妥当でしょうか?

配信日: 2025.06.03

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月収22万円・一人暮らし。家賃に「8万円」かけているのは妥当でしょうか?
一人暮らしを始めるとき、家賃の目安をどう決めればいいか迷う人は多いでしょう。特に、月収が限られている中で「この家賃は自分にとって高すぎないか? 」という不安はよくあるものです。
 
たとえば、月収22万円で家賃が8万円の場合、収入のうちどれくらいを住まいに使っていることになるのでしょうか?
 
今回は、月収22万円で家賃8万円が妥当なのかどうか、支出バランスや生活の工夫の視点から考えてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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家賃は「手取りの25〜30%」が理想と言われる理由

一般的に、家賃の目安は『手取り月収の25〜30%』とされています。月収22万円の場合、社会保険料や所得税、住民税などの控除を差し引くと、手取りがおよそ18万円前後になることが多いので、理想的な家賃は4.5〜5.5万円程度という計算になります。
 
しかし、都心部など家賃が高い地域ではこのラインを守るのが難しい場合もあります。株式会社LIFULLのアンケート調査によると、手取り15万円~20万円の人の家賃は5万円以下の人が約6割でした。
 
そうした中で、家賃に8万円をかけている場合、手取りに占める割合は約44%。これはかなり高い水準です。家賃負担が大きいと、貯金やその他の支出に回すお金が少なくなり、生活のゆとりが失われる可能性があります。とくに急な出費や病気などのトラブルが起きたとき、家計がひっ迫するリスクもあります。
 

生活スタイルによっては「8万円の家賃」でも問題ないケースも

ただし、一概に『高すぎる』とは言い切れません。住まいに何を求めるか、ほかの支出をどれだけ抑えられるかによっても、妥当かどうかは変わってきます。たとえば以下のようなケースでは、家賃8万円でも無理なく生活できる場合があります。

・会社から交通費が全額支給されており、通勤にお金がかからない
 
・光熱費や通信費を格安プランで抑えている
 
・自炊中心で食費をコントロールできている
 
・趣味や交際費が少なく、支出が少なめ

また、防音性やセキュリティが高い住宅に住むことで、安心して生活できたり、快適な在宅ワーク環境を整えられたりするというメリットもあります。家賃が高めでも、生活の質が上がると感じられるのであれば、価値がある出費とも言えます。
 

家計バランスを見直して「自分にとって妥当な家賃」を考える

大切なのは『その家賃を払っても生活が成り立つか』という点です。理想は、家賃を含めた毎月の支出をすべて洗い出して、無理のない家計を維持できるかを確認することです。たとえば、表1のように家計をシミュレーションしてみましょう。
 
【表1】

手取り収入 18万円
家賃 8万円
食費 3万円
光熱費・通信費 1.5万円
保険・医療 0.5万円
交際費・趣味 2万円
貯金 1万円
その他 2万円

このように、他の支出をしっかり抑えられていれば、家賃8万円でも生活は可能です。ただし、家賃が手取りの約44%と高水準であり、貯金や予備費が十分に取れない場合、急な出費やトラブル時には家計がひっ迫するリスクが高くなります。家賃はできるだけ手取りの25〜30%以内に収めるのが一般的な目安とされています。
 

自分の優先順位と支出バランスが大事

月収22万円で家賃8万円というのは、平均的な目安と比べると「やや高め」であるのは事実です。ただし、「妥当かどうか」は住むエリアやライフスタイル、そして何にお金をかけたいかによって変わってきます。
 
もし今の生活で「ちょっときついな」と感じるなら、家賃を見直したり、支出の中で削れる部分がないか検討したりするのもよいでしょう。また、今の住まいが快適で、他の出費を上手に抑えられているのであれば、必ずしも家賃が高すぎるとは言えません。
 
家賃は毎月かかる固定費なので、自分にとって無理のない水準で、心地よい生活ができる場所を選ぶことが大切です。
 

出典

株式会社LIFULL 〈FP監修〉賃貸の家賃目安はいくら? 300人から集めたリアルなデータも公開
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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