上京したての大学生の息子が1ヶ月で「100万円」儲かるという投資に手を出しています。本人は安全と言いますが、詐欺との見分け方ってありますか?
配信日: 2025.05.30

実際に、大学生が被害に遭いやすいと考えられる詐欺も存在するようなので、詳しく確認しておいた方がいいかもしれません。
本記事では、実際に報告されている被害事例を紹介するとともに、詐欺かどうかを見分けるポイントについてもまとめています。

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大学生が被害に遭いやすい詐欺にはどのようなものがある?
大学生が被害に遭いやすいと考えられる詐欺には、情報商材トラブル・マルチ商法・SNS型投資詐欺などが挙げられます。それぞれの特徴や被害事例を紹介します。
情報商材トラブル
情報商材とは、高額収入を得るためのノウハウなどとして販売されている情報のことをいいます。「簡単に稼げる」などの広告で情報商材の契約を誘導されたり、情報商材をきっかけにして高額なサポート契約やビジネスセミナーを勧誘されたりするケースもあるようです。
国民生活センターには「電子マニュアルの購入とサポート契約をしたが、やめたい」「情報商材を購入したが説明されていた内容と違った。解約したいがクーリング・オフできない」などの相談が実際に寄せられているようです。
マルチ取引
マルチ取引とは、自分が購入した商品やサービスの新たな買い手を探し、買い手が増えることでマージンを手に入れる取引形態のことをいいます。
マルチ取引であることに気づかなかったり、SNSやマッチングアプリで知り合った人から誘われて断れずに契約してしまったりする例もあるようです。国民生活センターにも、解約や返金を希望する相談が目立っています。
SNS型投資詐欺
インターネット上にうその広告を出したりメッセージを送ったりしてSNSに誘導し、投資金や手数料などをだましとるSNS型投資詐欺にも注意が必要です。著名人の名前や写真を広告に悪用していたり、複数の共犯者がいたりするケースもあるため、被害に遭いやすいといわれています。
ネットバンキングなどを利用して何度もお金を振り込んでいるうちに、被害が高額になることもあるようです。
詐欺かどうかを見分けるポイント
今回の事例のように「上京したての大学生の息子が投資に手を出している」というときは、詐欺かどうかを見極めた方がいいでしょう。
まずは、その話を持ち掛けてきた人の身元は確かなのか確認することが重要でしょう。相手の会社をインターネットで検索しても出てこない場合は、注意が必要です。
また、「1ヶ月で100万円もうかる」など、極端な内容のコピーであおっている場合や「期間限定」などという言葉を使って購入を急がせるケースも、詐欺を疑った方がいいかもしれません。
そのほかにも、最初に高額な手数料や材料費などを請求してくる場合、お金だけ奪って逃げられてしまう可能性があります。当てはまるものがないか、子どもに確認してみるといいでしょう。
詐欺かどうか見分けるには相手の身元確認をしたり高額な手数料の請求がないか確認したりするといい
一人暮らしをしている大学生の息子が投資を始めたという話を聞くと「詐欺ではないか?」と疑うこともあるでしょう。
大学生が被害に遭いやすい詐欺には、情報商材トラブルやマルチ取引・SNS型投資詐欺などがあります。被害に遭うと高額なお金をだまし取られてしまう可能性もあるため、詐欺かどうかを見分けることが大切です。
話を持ち掛けてきた人の身元は確かか、極端な内容の広告であおっていないか、最初に高額な手数料を請求されていないかなどを確認してみましょう。
出典
独立行政法人国民生活センター
各種相談の件数や傾向 情報商材
各種相談の件数や傾向 マルチ取引
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー