乗っていた新幹線が「トラブル」で停車！ 2時間以上遅れて到着したら「払い戻し」が受けられるって本当？「グリーン料金・グランクラス料金」も対象になるのでしょうか？

人々の生活やビジネスを支える重要な役割を持つ新幹線。2023年の平均遅延時分は1.6分（東海道新幹線／2023年度）と世界でも類を見ない正確性が特徴ですが、何らかの事情で大幅に遅延するケースがあります。その時間が2時間を超えたときには、切符の払い戻しの対象になると聞いたことはないでしょうか？
 
切符が払い戻されるとしてもどうやって払い戻されるか、どこで払い戻されるかについては知らない人も多いかもしれません。
 
本記事では、新幹線の払い戻し条件や内容、払い戻し場所について解説します。

新幹線が2時間以上遅延したときは払い戻しがされる？

新幹線が到着時刻から2時間以上遅延したときには、「特急料金が全額払い戻し」されるため、遅れが発生した日の翌日から起算して1年以内に駅窓口に申し出ましょう。なお、特急料金だけの払い戻しとなり、乗車券・グリーン券・グランクラス料金などについては払い戻し対象外です。
 
例えば、東京駅から新大阪駅までの新幹線指定席に乗車する場合、乗車券8910円・特急券5810円・合計1万4720円（通常期）です。この新幹線が2時間遅延したときには、特急券である5810円が払い戻しされます。
 
しかし、すべてのケースにおいて同じ取り扱いがされるわけではなく、おトクな切符や旅行会社が発行した切符は取り扱いが異なる可能性がある点には注意しましょう。
 
具体的な払い戻し方法については駅窓口で申し出てください。利用した特急券や急行券をなくすと払い戻しが受けられないので、なくさないように管理しましょう。
 
また、場合によっては遅延で新幹線が運転できなくなるケースも考えられますが、「後続の新幹線への乗車」「出発駅に無料で戻る」「乗っていない新幹線での旅行を取りやめるなら運賃・料金の全額返金」などの選択肢が用意されています。
 
すでに新幹線に乗っている状態で遅延が起きるか、まだ新幹線に乗っていない状態で遅延が起きるかで、対応が変わります。
 

払い戻しは当日以外がおすすめ

払い戻しは、遅延が発生した翌日から起算して1年以内となります。JR東海の公式サイトでは、遅延当日は払い戻しを求める多くの人で窓口が混雑するため、後日の払い戻しを推奨しています。
 

旅行会社で予約・購入したとき

旅行会社により払い戻しの方法や条件などが異なります。旅行会社で乗車券・特急券を予約・購入したときには、駅係員から切符の券面に払い戻しの証明を受け、旅行会社に相談してください。なお、旅行会社で予約・購入した切符には、左上に「契」の表示があります。
 

まとめ

新幹線が2時間遅延すると特急料金が払い戻しされますが、あくまで特急料金のみとなり、乗車料金やグリーン料金やグランクラス料金は対象外です。また新幹線に乗っていない状態で大きな遅延が起きた場合は、「後続列車に乗る」「無料で出発駅に戻る」などの選択肢があります。
 
事故などによって列車が運転できない・列車が遅れたときは、全額や一部払い戻し、有効期限の延長など旅客営業規則に則った対応がなされることを知っておきましょう。
 

出典

JR東日本 新幹線や特急列車の到着時刻が予定より遅れた時は、払いもどしがあるのですか。
JR東海 特急列車（新幹線を含む）や急行列車が、大幅に遅れた場合、遅延したことに対する払いもどしはありますか？
JR東日本 事故などの場合の取り扱い
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー