ネット上で「大阪・関西万博記念メダル」の転売が横行!? 友人が「昔の万博メダルが10倍で売られてるから」と買おうとしてるけど、本当に購入しても問題ない? リスクもあわせて解説
配信日: 2025.05.24

そのため、中には2025年開催の大阪・関西万博の記念メダルをメルカリなどのフリマアプリを通じて投資目的で購入する人もいるのではないでしょうか? しかし、こういった売買について気になるのは「違法行為」に当たるかどうかです。
本記事では、1970年当時、そして今年の記念メダルの価値を紹介したうえで、記念メダルの転売可否について解説します。

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目次
1970年大阪万博の記念メダルの価格はいくらくらい?
1970年大阪万博の記念メダルは、当時は金銀銅セット1万4500円で販売されました。そして、現在では同じセットでも10倍以上の価格で取引されることも珍しくありません。1970年代と現在の物価の違いは3倍程度であり、10倍という価格差は大きいといえるでしょう。
2025年大阪・関西万博の記念メダルはいくら? もうかるの?
2025年大阪・関西万博の記念メダルである千円銀貨幣は1万3800円です。多くの人が今回も万博の記念に購入していますが、メルカリではすでに出品され、中には3倍以上の価格のものもあります。
このような転売現象を見て、「これはもうかるかも?」と思って購入を検討する人もいるかもしれませんが、この行為は果たして違法行為に該当するのでしょうか?
記念メダルの転売は違法?
まず、全ての転売行為が違法というわけではありません。特に、製造元である造幣局などの公式販売ルートで販売されていた商品を、一般の消費者が手に入れ、販売すること自体は違法ではありません。問題となるのは、転売時にどのような手続きが行われているかです。
今回の大阪・関西万博の記念メダルについても、公式サイトでは「架空名義、他人名義等により申し込んだと判断される方及び製品発送前のインターネットによる販売等明らかに転売を前提として申し込まれている方には販売いたしません。」と明記しています。また、メルカリも規約として記念硬貨の出品は禁止しています。
このような規約を無視し、記念メダルを高値で転売していた場合、規約違反としてメルカリ側から出品削除や、今後の利用が制限されるといった可能性があるでしょう。
転売を検討する前に考えておくべきこと
過去の記念メダルの価格を見て、今回の大阪・関西万博の記念メダルも「値上がりするかも」と思い、つい勢いで購入してしまいたくなるかもしれません。しかし、投資目的で記念硬貨を購入する前に、冷静な判断が求められます。
前記した規約違反はもちろん、今後の価格変動についても予測は困難です。今後の記念メダルの価格は、市場における需要と供給、そして将来の社会情勢や経済状況が大きく影響します。したがって、投資目的で購入する場合、単に価格が上がるかもしれないという理由だけではなく、リスクを理解したうえで購入することが重要です。
まとめ
1970年の大阪万博記念メダルは、当時1万4500円で販売され、現在では10倍以上の値がつくこともあります。2025年の大阪・関西万博記念メダルも同様に注目され、転売目的での購入を考える人もいるかもしれませんが、メルカリなどでは出品が規約違反となるかもしれません。また、公式販売元も転売目的の購入を禁止しています。
記念メダルの転売は違法ではありませんが、今後の価格上昇を期待しての購入には、各種規約やリスクを十分に理解し、慎重な判断が必要といえるでしょう。
出典
参議院 消費者物価指数半世紀の推移とその課題
財務省 2025年日本国際博覧会記念貨幣(第二次発行)を発行します
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー