母の遺品整理中「10万円」の小切手が見つかりました。日付が「5ヶ月前」ですが、「現金化」できるのでしょうか。
配信日: 2025.05.25

銀行によって求められる書類や手続きが異なるため、事前に必要な情報を把握しておくとよいでしょう。
本記事では、小切手を現金化する際の注意点や、換金可能な期限について解説します。実際に小切手を受け取った場合にスムーズに手続きを進めるための参考として活用してください。

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小切手とは
小切手は、現金を直接やり取りせずに金銭を移動させるための方法として用いられています。銀行の発行する専用の用紙に金額や必要事項が記入され、それを受け取った人が銀行に持ち込むことで現金と交換可能です。特に多額の支払いの際に現金の持ち運びリスクをおさえる手段として利用される場面が多いとされています。
なお、小切手を発行するためには当座預金口座を事前に作らなければなりません。発行者が口座に資金を入れた後、小切手を作成し、受け取り側は銀行窓口で金銭を受け取る流れとなっています。
5ヶ月前の小切手は現金化できるのか
小切手を現金へ換える際には、一般的に振出日から10日以内(振出日を含めない)に手続きを済ませる必要があるとされています。この期間は呈示期間と呼ばれ、銀行での換金を進める際の目安となるものです。
なお、仮に10日が経過していても、振出日から6ヶ月以内であれば遡求権が認められ、現金化が可能な場合もあるとされます。そのため、表題のケース(日付が5ヶ月前の小切手)では、現金化できる可能性があるといえるでしょう。
ただし、6ヶ月を超えてしまうと遡求権が消滅することから、換金が難しくなるようです。こうしたリスクを未然に防ぐ意味でも、小切手を受け取った際にはできる限り早期に現金化の手続きを行うことがすすめられています。
また、海外発行の小切手では6ヶ月を有効期限とするケースが多いものの、中には3ヶ月と短めに設定されているものもあるようです。換金不可となる事態を避けるためには、小切手を受け取った後すぐに銀行へ持ち込むとよいでしょう。
小切手を現金化する方法
小切手を現金へ交換するには、多くのケースで銀行の窓口に出向いて手続きを行う必要があります。換金時には小切手原本のほかに印鑑の提出を求められることが多く、一部の銀行では通帳の提示も条件となる場合があります。
通常、小切手にはどの銀行が支払い責任を持つかが明記されており、受け取り側はその銀行に出向いて提出することで現金化が可能です。記載された銀行以外でも現金化はできるようですが、取立手数料が発生する場合もあるとされます。
また、換金額が10万円を超える場合には本人確認書類の提示を求められることもあるようです。スムーズな手続きを希望する場合には、事前に対象の銀行に連絡して必要書類や流れを確認しておきましょう。
5ヶ月前に発行された小切手は現金化できる場合がある
通常、小切手の呈示期間は10日間とされていますが、振出日から6ヶ月以内であれば遡求権に基づき現金化できる場合があります。そのため5ヶ月前の小切手なら現金化できる可能性がありますが、期限が迫っているため、早めの換金が必要です。
銀行で換金を進める際には、印鑑や本人確認書類が必要になるとされています。記載された銀行に事前に連絡を入れて、手続き内容や必要書類を確認しておくと手続きが円滑に進むでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー