「地獄海外難民」って何? 海外で「普通の暮らし」をするためには月いくら必要?
配信日: 2025.05.24

「地獄海外難民」という言葉に象徴されるように、海外移住には思わぬ落とし穴もあります。
本記事では、海外生活の現実について掘り下げます。

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「地獄海外難民」とは? 海外生活の現実を知る手がかり
「地獄海外難民」とは、ニューヨーク在住の日本人YouTuberが自身のチャンネル名として使用しているニックネームです。彼は、アメリカでの生活の厳しさや現実をSNSやYouTubeで発信しており、興味深い内容となっています。
彼のYouTubeチャンネル「地獄海外難民ch」では、アメリカでの生活費の高さや労働環境の厳しさ、実際に経験したリアルな体験が語られています。
海外移住や留学を検討している人々にとって、彼の体験談は現実を知る手がかりとなり、慎重な計画の重要性を再認識するきっかけとなるでしょう。
アメリカで普通に暮らすには月いくら必要?
アメリカでの生活費は地域や生活スタイルによって大きく異なりますが、一人暮らしの場合、月額約20万円~40万円が目安とされています。
例えば、ニューヨークでの生活費の内訳は以下の通りです。
表1
項目 | 米ドル | 日本円 |
---|---|---|
食費(自炊) | 400ドル | 5万8000円 |
家賃 | 1000ドル | 14万5000円 |
光熱費 | 80ドル | 1万1600円 |
通信費 | 50ドル | 7250円 |
※1ドル145円と仮定して算出
出典:株式会社DEOW ニューヨーク留学センター「ニューヨークで暮らすには、いくらかかる? 1ヵ月の生活費編」を基に筆者作成
上記のほかに交通費や娯楽費などを含めると、普通の暮らしをするには、合計で約2300ドル(約33万3500円)が目安となります。家族での生活や、より快適な暮らしを求める場合は、さらに多くの費用がかかるでしょう。
海外生活の落とし穴! 物価高騰と収入のギャップ
アメリカでは、近年のインフレと円安の影響で、物価が大幅に上昇しています。なかでも家賃や食費の高騰が家計を圧迫しています。また、保育料や医療費も高額なため、これらの支出をまかなうには、高収入の仕事に就くか、複数の仕事を掛け持ちする必要があります。
しかし、現地での言語の壁や突然の解雇、文化の違いなど、さまざまな障壁が存在するため、思うように収入を得られないケースも少なくありません。
まとめ
海外に移住する際、現地の生活費や労働環境、ビザ取得の条件を事前に調べ、予期せぬ出費に備えた資金計画を立てることが大切です。また、現地での生活や就労を円滑に進めるには、必要な語学力を身につけておくことも不可欠といえるでしょう。
海外で普通の暮らしを送るには、家賃の安い地域を選ぶことや自炊に加え、副業で複数の収入源を確保することも検討すべきでしょう。
出典
株式会社DEOW ニューヨーク留学センター ニューヨークで暮らすには、いくらかかる? 1ヵ月の生活費編
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー