3月から始まった「マイナ免許証」のメリットとは?手数料は普通の免許証と変わる?

配信日: 2025.05.21

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3月から始まった「マイナ免許証」のメリットとは?手数料は普通の免許証と変わる?
令和7年3月24日から、運転免許証の保有形式としてマイナ免許証を選択できるようになりました。マイナ免許証は、運転免許証に記載されている情報をマイナンバーカードに記録することで、運転免許証を携帯しなくてよくなる制度です。
 
今回は、マイナ免許証の手数料やメリット・デメリットなどについてご紹介します。利用を検討している方は、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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マイナ免許証の各種手数料は?

運転免許証を新規取得したり更新したりする際、手数料がかかります。
 
マイナ免許証を選択した場合でも手数料が発生しますが、現在持っている運転免許証を返納するかしないかは自分で選択が可能です。デジタル庁によると、マイナ免許証の登場で運転免許証の保有形式は以下の3通りになります。

●運転免許証のみ
●運転免許証とマイナ免許証の2種類を保有
●マイナ免許証のみ

そして、保有形式によって免許の更新を始めとする各手数料が異なります。デジタル庁によると、手数料の違いは表1の通りです。
 
表1

運転免許証のみ 運転免許証とマイナ免許証の併用 マイナ免許証のみ
新規免許取得手数料 2350円 2450円 1550円
免許更新時手数料 2850円 2950円 2100円
免許更新時講習手数料 対面 ・優良:500円
・一般:800円
・違反:1400円
オンライン 対象外 ・優良:200円
・一般:200円
・違反:受講不可

出典:デジタル庁「マイナンバーカードの運転免許証利用」を基に筆者作成
 

マイナ免許証のメリット

マイナンバーカードにはICチップが搭載されており、運転免許証に記載されている情報を登録すると、マイナ免許証を利用できます。マイナ免許証を保有していると、手続きをまとめられる点がメリットです。
 
結婚や引っ越しなどで名前や住所が変わった際、これまでは、マイナンバーカードと運転免許証のそれぞれで登録情報の変更手続きが必要でした。特に、運転免許証は住所変更や更新を運転免許センターなどで行いますが、運転免許センターが近くにないケースもあるため、交通費がかかる場合もあるでしょう。
 
マイナ免許証では、住所や名前変更時の手続きをまとめて自治体の役所で行えるほか、マイナ免許証を持っており優良運転者もしくは一般運転者であれば、免許更新時の講習がオンラインで受けられる点もメリットです。
 

マイナ免許証のデメリット

マイナ免許証では、運転免許証の情報は基本的にオンラインでしか確認できません。運転免許証に記載された情報をマイナンバーカードへ紐づける形で登録するため、見た目は今までのマイナンバーカードと同様です。
 
もし情報を見たいのであれば、事前に運転免許センターか警察署へ届け出てマイナポータルを利用する必要があります。ほかに、マイナ免許証読み取りアプリを活用する方法も利用が可能です。
 
ほかのデメリットとしては、カード紛失のリスクが挙げられるでしょう。もしマイナ免許証を紛失すると、マイナンバーカードの再発行手続きをしてから運転免許証の手続きが必要です。
 
マイナンバーカードの再発行には日数がかかるケースがあり、保有しているのがマイナ免許証のみの場合その間は運転できないため、仕事や日常生活で困る可能性があります。
 
紛失時にすぐ運転できるようになりたい場合は、保有形式の変更手続きが必要でしょう。
 

免許更新の手数料などは「マイナ免許証」が安い

運転免許の更新手数料や取得手数料を比較すると最も安いのはマイナ免許証のみの場合です。運転免許証とマイナ免許証のどちらも利用する場合は、手数料が最も高くなります。
 
マイナ免許証のメリットは、手続きが一部簡略化できることです。ただし、保有形式がマイナ免許証のみの場合、紛失するとマイナンバーカードの再発行まで運転免許証がなくなり、運転ができなくなる点に留意しておきましょう。
 

出典

デジタル庁 マイナンバーカードの運転免許証利用
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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